モダンピアノで有名な仲道郁代氏が、有田正広指揮の下、フォルテピアノ(プレイエル1841)に古楽器オーケストラでショパンのフォルテピアノ協奏曲1番&2番を録音した。
しばらく前に買ったのをようやく聞いたのだが、これが実に古楽らしい、素晴らしい演奏だったのである。
まず、オケの鳴らし方が実によい。テンポはややゆったり目に設定し、一つ一つの楽器の音をくっきりと浮かび上がらせながら、これぞ古楽、という感じで、楽譜の隅々まで聞こえてくるようである。
フォルテピアノはプレイエルらしいキラキラした響きを、決してガチャつかせずにーモダン系の人が弾くとせっかくのプレイエルがモダンピアノ的なガチャつきを呈することもままあるのだー味わい深く聞かせてくれる。
フォルテピアノとオケの絡む場面では初演当時のやり方で1パート1人の室内楽編成での演奏となり、桶のとぅってぃとの対比も鮮やか。
何よりも、フレージングの妙味が、ちょっとしたテンポの揺らし方や、細やかな強弱のつけかたなど、実に味わい深く、かつ個性的である。
これぞ古楽器によるショパンの協奏曲の決定版といえるだろう。
昨日、仕事を定時に切り上げて、夕日の中を麹町から市ヶ谷、靖国通り、千鳥ヶ淵、北の丸公園と桜を楽しんだ。
春宵一刻値千金とはまさによく言ったもので、何とも美しい黄金色の光の中、まだ3分〜5分咲きではあるが、黄金色の空と桜色のコントラストは何とも美しい。
千鳥ヶ淵は「自粛」の影響かそれとも時期が早いのか、人出もあまりなく、ものさみしくはあったが、それ故に自分のペースで歩けるのはよかった。
権力を持たぬものを疲弊させることに酔いしれる権力者が何をほざこうが、花は構わず咲くものだ。


