趣味の迷宮 ~LABYRINTHVS AD PARNASSVM~

作者Tiberius Felixの迷宮的な趣味に関する雑記帳。 主に音楽、映画、読書、語学、グルメなどの感想・論評を中心に、興味の赴くまま無秩序に迷宮的に書き綴っていくつもりです。

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人間性は不変~迷宮的旅行記第8章(19)

 最終日は予定をあえて立てず、贅沢に行き当たりばったりにローマ市内を散歩することにした。

 今回の隠れたテーマは「機内持ち込み可能サイズのキャリーケースだけで旅行してみる」というものだったので、実はここまでの間、買い込んだお土産物(おもに博物館の写真集などなのだが)で、割れものでないものは日本に郵送していたのである。

 そんなわけで、初日の朝は、文房具屋さんを探して封筒を手に入れ、買い集めた重い写真本をまとめて日本に送ろうとした。

 ……が、なんと封筒がなかなか見つからない(苦笑)。

 ホテルで封筒はないかというと、ないといわれ、どこで買えるかと聞くと、イタリアで一番たくさん耳にするあのフレーズ、"Non lo so!"(そんなの知らない!)が帰ってくる(苦笑)。

 仕方がないので、まずは郵便局で売ってないかなと駅中の郵便局に行ってみると、無いと言われ、どこで買えるかと聞くと、再び"Non lo so!”。

 仕方がないので、今度は駅中に文房具屋がないかと探し歩くと、無い。では本屋ならあるかと行ってみると、今度もない。ダメもとで又聞いてみると……「煙草屋で売ってるよ」との情報が!

 喜び勇んで駅構内のタバッキ(煙草屋)に行くと、「うちにはない、町中のタバッキを探せ」。

 で、駅からホテルまでの道のりの中にあるタバッキを順繰りに探して見つけたのが3軒目(笑)。

 封筒一枚買うのにまるで何かのRPGのような遠回りであった。
 そして封筒に荷物を詰め込んで封をし、再び郵便局に持って行って、ようやく手続きが済んだのが10:30。たかが郵便物1通に1時間以上かかってしまった。


 まぁ、こんなことに優雅に(?)時間を使えるのも、ローマ3回目の特権というものだろう。

 身軽になって、ようやく街に繰り出して、まずは長年の修復を経て最近公開が再開されたという古代彫刻を集めたアルテンプス宮美術館に行ってみる。確かに素晴らしいコレクションであったが、しかしナポリの素晴らしいコレクションを堪能した後ではやはり少々かすんでしまう。むぅ、順番を間違えたか。

 と言いつつもしっかりと堪能し、美術館を出ると、ちょうど昼食時。
 この美術館はナヴォーナ広場の近くにあるので、地元料理を安心して味わえるトレ・スカリーニで昼食をとることにする。

 まずは、地元ラツィオの軽やかな赤ワインにサン・ペレグリーノ、そして今を去ること5年前、2003年の初めてのローマでこの店で初めて体験して感動を味わったプロシュート・エ・メローネを注文。5年前と全く同じ、プロシュートのしっとりした官能的な食感に少々きつめの塩味、メロンのしゃっきりした食感に控えめの甘さとナトリウムに寄り添うカリウムの地味が至高のハーモニーを奏でる。美味い。

 お次はリガトーニのカルボナーラ。保守本流の、生クリームを使わず卵黄とパルミジャーノだけで仕上げた濃厚な味わい、深いコクが、この上なくパワフルで、いかにも南イタリアといった感じの特に硬いアル・デンテのリガトーニとの絡みあいが実にすばらしい。

 セコンドを食べようか迷ったのだが、この旅行中の暴飲暴食の数々に思いを致し、背ドン度は断念して、名物のドルチェ、タルトゥーフォを注文。深みのある、カカオ本来の苦みを生かした味わいが、何とも心地よい。

 エスプレッソで締めて会計を済ませ、ナヴォーナ広場から近いカラヴァッジョの祭壇画を鑑賞しに行こうと思ったのだが、残念ながら閉館時間。あきらめて、トレヴィの泉方面へ歩いて行った。

 この日は、どうやらローマで地元チームの試合があるらしく、昼間っからものすごい盛り上がりっぷりでサポーターたちが気勢を上げていた。街角のあちこちで、デッキブラシとヘルメットで自作したローマ兵の兜をかぶったサポーターたちが、”Lupa, Lupa, Lupa, Lupa di Roma!”(狼、狼、狼、ローマの狼!)と応援歌を歌いながら盛り上がっている。きっと、ローマ時代の戦車競技の「緑党」やら「黒党」などのサポーターたちも、きっとこのような盛り上がり方をしていたのだろう。

 熱狂するサポーターたちのわきを通りぬけてトレヴィの泉にたどりつき、後ろ向きにコインを投げて4回目のローマ訪問を予約し(笑)、足の赴くまま、噴水伝いにテルミニ駅にたどり着き、ここで地下鉄に乗ってコロッセオ駅に向かう。地下鉄もサポーターですし詰めである(苦笑)。

 コロッセオから、フォロ・ロマーノを眺めつつフォーリ・インペリアーリ通りをそぞろ歩き、いつ見ても気になる聖ヨハネ騎士団のアラブ・シチリア風の不思議なポルティコ(いつ見ても、あの中に入ってみたいという気持ちを掻き立てられる建物だ)、を鑑賞し、帰り道には有料のフォロ・ロマーノを無料のフォーリ・インペリアーリから見える範囲で鑑賞し、そろそろ時間なのでホテルに預けた荷物を取りに帰り、テルミニ駅から空港行きの急行に乗って、ローマを後にする。

 何度来てもこの永遠の都は面白い。

 何度来てもまた来たいと思う故か、ついつい帰る前にトレヴィの泉にコインを投げてしまうのである。

 空港について、チェックインを済ませる。よく考えたら、ローマの空港は今までは降りるだけで、乗ったことはなかった。これもまた、経験といえよう。

 アリタリアにしては珍しく、飛行機が時間通りに離陸し、フライト約2時間でシャルル・ド・ゴール空港に到着。3時間の乗り換え時間を経て成田行きの夜行に乗り込み、翌日に帰国した。(完)
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アテネ風キャベツサラダ ~古代ギリシア・ローマの料理 その2

アテネ風キャベツサラダのレシピは、オリジナルでは下記の通り。

キャベツ、コリアンダー、ヘンルーダを刻み、アサフェティダ、こしょう、塩を振り、ハニーヴィネガーであえて食べる。

ヘンルーダというのはハーブの一種で、当時は当たり前に食べられていたのだが、近年かなり強いアレルゲンを含んでいることが判明し、日焼けに弱い人が食べるとひどいアレルギーを起こしかねないという。私も日焼けに弱い体質なので、ヘンルーダは諦めることにした。

アサフェティダは、現在もヒンという名前でインド料理でよくつかわれているスパイスで、ネット通販で手に入れた。

材料をそろえて、料理にかかる。

まずは蜂蜜100ccを小さな鍋に入れて弱火にかけ、沸騰させる。浮いてきたあくをとり、火を止めて、赤ワインヴィネガーを加え、冷ます。

キャベツとコリアンダーを刻み、混ぜ合わせて水につけ、しゃっきりさせて水を切る。塩、こしょう、アサフェティダを振りかけ、ハニーヴィネガーであえて完成。

食べてみると……強烈に甘い。甘すぎる。

古代人にとって、甘味といえば果物と蜂蜜しかなく、ゆえにはちみつは最高の御馳走の一つであり、豊かさの象徴でもあり、大変に有り難がれ多くの料理に使われていたそうであるが、少なくとも私の味覚には甘すぎるようだ。

本番で作るときは、ハニーヴィネガーは使わず、オリーヴオイルで味わうことにしようと思う。
オリーヴオイルも蜂蜜に匹敵する古くから食べられてきた食品であるから、問題あるまい(笑)

athenian cabbage

短答後半戦を戦われる友人の皆様へ

あと一息です。
このまま幸運に恵まれ続けるよう、祈っております。

Fortuna vobiscum sit, ut vincatis!
(幸運の女神があなたたちとともにあるように、あなたたちの勝利のために!)

友人の皆様へ

 明日短答式本試験前半戦を受ける友人の皆様、心より幸運をお祈りします。

 O Fortuna, custodias amicas et amicos meos, ut vincent!
(おお幸運の女神よ、わが友人たちを守りたまえ、彼らが勝利するように!) 

最終結果

来た!
見た!!
受かった!!!
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