趣味の迷宮 ~LABYRINTHVS AD PARNASSVM~

作者Tiberius Felixの迷宮的な趣味に関する雑記帳。 主に音楽、映画、読書、語学、グルメなどの感想・論評を中心に、興味の赴くまま無秩序に迷宮的に書き綴っていくつもりです。

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自主防災訓練

震災の直前に結婚し、妻が私の家に引っ越してくることになっているのだが、それはまだ少し先の予定である。

そんな事情があるため、震災で交通網がマヒした時、幸いにして私は四ツ谷の職場から妻の住む千駄木まで1時間ほど歩くだけで済んだのだった。

しかし、夏には妻も横浜に引っ越してくるため、いずれまた将来このような交通網のマヒが起こった時に、四ツ谷から横浜まで歩いて帰ることになることが想定される。

そこで、鉄は熱いうちに打てというわけで、震災から2週間ほど過ぎた土曜のこと、思い立って自主避難訓練として、四ツ谷駅から横浜の自宅まで歩いてみることにした。

成人男性の平均歩行速度は時速6キロといわれており、四ツ谷から横浜まではおよそ37キロほどであるので、計算上は6時間強で帰れるはずである。

実際に歩いてみると、まず四ツ谷から新橋まででおよそ40分ほど。新橋からはひたすら国道15号線を歩いていく。

新橋から品川までは何度も歩いたことがあり、おおよそいつも通りのペースで歩いて約30分で品川駅に到達した。ここからは、未体験ゾーンに突入である。

15号線をひたすらまっすぐ歩いてさえいれば横浜に着くことは分かっているので、道に迷う恐れはなく、ただひたすらにまっすぐ歩く。

品川から、交通案内板には川崎15キロ、横浜29キロとある。

やがて案内板の表記は大森、蒲田と京浜東北線の駅でおなじみの地名に代わり、案内板の数字も1キロまた1キロと減っていく。

やがて川崎に着く。品川からおよそ2時間半。おおむね計算通りのペースである。

万歩計を見ると、スタートからおよそ26,000歩ほどであった。これは、時間のたっぷりある休日にフルコースで散歩した時の歩数に相当する。さすがにこの辺りまで来ると、いかに散歩愛好家の私とても、次第に疲れを感じるようになってくる。

コンビニでお菓子を買ってエネルギーを補給し、再び歩く、歩く、歩く。
スピードはやや鈍るものの、なお足取りはしっかりと歩いている。
人間、歩こうと思えば結構歩けてしまうものだ。

日が暮れてくると、節電の影響で町は暗く、間引きされた街灯と通り過ぎる車のヘッドライトだけが明かりとなる。それでもひたすら歩きに歩き、ようやく横浜に着く。所要時間は約6時間。総歩数は43,454歩。想定よりも若干早く着いた。

しかし、一度歩いてみると、スニーカーさえあれば何とか歩けるものだということを発見した。
防災グッズとして会社に一足スニーカーを置いておくことにしておけば、再びあのような交通網のマヒはあるものの、何とか帰れるであろう。

何事も、一度やってみるものである。
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5分咲きの千鳥ヶ淵

 昨日、仕事を定時に切り上げて、夕日の中を麹町から市ヶ谷、靖国通り、千鳥ヶ淵、北の丸公園と桜を楽しんだ。

 春宵一刻値千金とはまさによく言ったもので、何とも美しい黄金色の光の中、まだ3分~5分咲きではあるが、黄金色の空と桜色のコントラストは何とも美しい。

 千鳥ヶ淵は「自粛」の影響かそれとも時期が早いのか、人出もあまりなく、ものさみしくはあったが、それ故に自分のペースで歩けるのはよかった。

 権力を持たぬものを疲弊させることに酔いしれる権力者が何をほざこうが、花は構わず咲くものだ。

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散歩中の風景

 最近、週末というと天気が悪く、散歩愛好家の私には残念な日々が続いていた。
 特に、11月は町中の木々も色づき、散歩のしがいのある季節だけに残念であった。

 ところが、昨日今日と久しぶりに好天に恵まれて、思う存分秋の終りの青空の下での散歩を楽しみ、一か月分のフラストレーションを一気に解消できた。

 この季節は3時を回ったころ合いから日光が柔らかさを増し、黄金色から茜色に変化していくのが実に美しいのだが、公園や街路樹の葉がそうした光を低い角度から受けてキラキラと輝いていたり、あるいは紅葉の盛りを過ぎて枯葉を落とし、だいぶ隙間の目立つ木立の間からそういた光が漏れ出てくるるのを見るのはこの上なく美しい。

 いつもの散歩コースの終盤、野毛山公園のもみじの木が、真っ赤に色づいた葉に茜色の夕日を受けて、二つの赤が混然一体となって輝いていたのが、大変印象的だったので、まず映しきれまいとは思いつつも携帯で撮影を試みた。

 案の定、素人が携帯で写した写真ではあの美しさの千分の一も捕らえられていないのだが、それでも雰囲気ぐらいは感じ取っていただけるだろうか。

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紅葉

 今日は天気がいまいちだったので、近所を少々ぶらぶらする程度の散歩を楽しんだ。

 ふと気付いたのが、沢渡中央公園の広葉樹の紅葉だった。11月も後半に入ったところで、紅葉はだいぶ進んでおり、緑から赤、黄色、そして茶色のグラデーション豊かな一服の絵画のような相様である。

 紅葉やカエデのように、いかにも紅葉、という感じの樹木が植えられているわけではないのだが、背の高い大きな広葉樹がたくさん植えられていて、それが色とりどりに色づいているのだ。

 青空の下で紅葉を眺めるのも良いが、意外に灰色の曇天をバックに見る紅葉も悪くない。
 むしろ、バックの白い空が葉の色づきをより鮮やかに見せるようにも感じられる。光が弱いのも、細かい色合いがよく見える効果をもたらしているのであろう。

 今日は距離としては少々物足りない散歩だったが、内容の充実度という点では良い散歩だったと思う。

自転車でおいで

 矢野顕子の名曲に、「自転車でおいで」と言う曲がある。

 自転車と言う乗り物の本質をとらえた、ゆったりした雰囲気のいかにも矢野顕子らしいのどかな一曲だ。

 この歌のイメージのように、自転車と言う乗り物は、適度なスピード感とのんびり感がバランスよく同居した素敵な乗り物だと思う。自動車となると、私の制御能力を完全に超えていて、免許は持ってはいるがとても私の手に負える代物ではないし、ましてバイクとなると免許すら持っていないし取ろうという気もないのだが、乗り物の中では唯一自転車だけは、非常に魅力を感じるのである。

 坂だらけの横浜に住み始めてからはすっかり疎遠になってしまったが、実家に住んでいたころはよく自転車を乗り回していたものだった。

 今日は所用で実家に戻っていたので、久しぶりに自転車を楽しんできた。

 実家の近くを流れる川のほとりには自転車にうってつけの平らな道が延々と続いていて、ここは自転車での散歩、ポタリング(散歩感覚でのんびり自転車の街乗りを楽しむこと)にうってつけの道である。

 ここを走り続けること40~50分。天気も良く、青々とした秋晴れの空の下、快適な気温の中を、のんびりと自転車で走りゆく。例の散歩道の終点を過ぎ、大きな国道を渡って丘のふもとの大きな公園にたどり着き、その片隅の大木に囲まれた小さな休憩スポット―私のお気に入りの場所だ―で休憩。ちょうど自販機に並び始めた温かいお茶で暖を取り、来た道を引き返す。

 丁度時刻は西の空が茜色に染まり始めるころ合いで、さざ波の揺らめく川面にキラキラと黄金色の陽光が反射するのをゆったりと眺めながら帰宅。美しい秋だ。

 あの工業排気に汚染されつくした息苦しい田舎町に再び住むつもりは絶対にないが、この散歩コースだけは―あくまでも、たまの訪問、と言う形で―時折訪れたくなる
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