FC2ブログ

趣味の迷宮 ~LABYRINTHVS AD PARNASSVM~

作者Tiberius Felixの迷宮的な趣味に関する雑記帳。 主に音楽、映画、読書、語学、グルメなどの感想・論評を中心に、興味の赴くまま無秩序に迷宮的に書き綴っていくつもりです。

ガリレオガリレイの父

 疲れた。もし今目の前に気心の知れた大きなセントバーナードでもいたら、こうつぶやくに違いない。「ぼくはもう、つかれたよ。」

 疲労の原因は、三次試験の重圧に加え、仕事が先週は池袋のさらに先、今週前半は江戸川区の千葉県すれすれのエリアに後半は茨城県某所(!)と、遠いところばかりであったからに他ならない。

 ともかくようやく遠距離通勤から開放されて、癒されたい気分100%である。そこで今夜は、ルーヴェンスの祭壇画でも眺めようというのも悪くないが、あいにく手許に画集もないので、物静かなリュートの音色をしみじみと味わうことにした。

 リュートというのはギターと同じ撥弦楽器で、卵形の半球状の胴にフレットのついた棹を延ばし、ガット弦の複弦を張ってある。大変繊細な味わいのある楽器で、ルネサンスからバロック初期にかけて大変な人気を博していたという。4~5年位前、日本のリュート奏者のパイオニアの一人であるつのだたかし氏(あのつのだ☆ひろの実の兄だそうである)の演奏で、「スローフードに帰ろう」というキャッチコピーのついた何かの食品のCMに使われていたので、音色を知っている人も少なくないであろう。

 で、メジャーどころではバッハもリュートのための作品を残しているのだが、疲れた体にバッハの厳格な音楽はやや重いので敬遠し(そういえば、リュートを聴きたい気分のときは大体バッハを敬遠したい気分でもあるので、よく考えたらバッハのリュート組曲は買って最初に聴いて以来一度も聴き返していないような気がする;苦笑)、まずは例のCMの曲から始めてルイ13世時代のルーヴル宮廷のエール・ド・クール(宮廷の歌)に移り、メランコリーあふれるリュート音楽史上最高のヒットメイカー、ダウランドの作品を聴いて最後は科学者ガリレオ・ガリレイの父の作品で締めた。

 現実世界で私を知っている人ならご存知のとおり、私の本名はガリレオ・ガリレイに似ている。それでなんとなくこのガリレオ・ガリレイの父の作品には愛着がある。反骨精神あふれるアグレッシヴな息子の印象とは打って変わって、物静かでメランコリックな雰囲気にあふれた超癒し系の作品で、疲れた体に染みとおるようだ。
スポンサーサイト