趣味の迷宮 ~LABYRINTHVS AD PARNASSVM~

作者Tiberius Felixの迷宮的な趣味に関する雑記帳。 主に音楽、映画、読書、語学、グルメなどの感想・論評を中心に、興味の赴くまま無秩序に迷宮的に書き綴っていくつもりです。

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ハルデンジャー・フィドル、あるいは違いのわかる男

 北欧の民族楽器で、ハルデンジャー・フィドルというものがある。

 これは、共鳴用の弦を通常の弦の下に張った複弦のヴァイオリンで、倍音成分の多い独特の響きを持っているのだそうである。
写真を見る限り独特の装飾も施されていて、なかなかに興味深い。

 昔リレハンメタルで冬季オリンピックが行われた際に開会式でお披露目されたという記事を読んで、開会式を見ていなかった私は一度その楽器を聴いてみたい、と思っていたのだが、つい先日、この楽器を用いた民族音楽のCDを入手する機械が合った。

 早速聴いてみたのだが……

 元来私はガット弦派で、金属弦のヴァイオリンの音色を好まない。アイリッシュやジャズならなんとか、しかしクラシックで金属弦となるとほぼ間違いなく食指が動かない。
 で、このハルデンジャーフィドル、共鳴弦も含めてもれなく金属弦なのである(死)。

 それが、どのような結果をもたらしたかというと、私の大嫌いな金属的な耳あたりの強い倍音が、共鳴弦で増幅され、居心地の悪さときたらこの上ない。伝説の"歌手"、あの剛田剛の歌に匹敵するとされているかの源静香嬢のヴァイオリン(って誰のことだかわかりますよね?)もかくや、と思わずドラえもんに助けを求めたくなるような……。これをもし全部ガット弦に張り替えてみたら、きっといい音がするだろうに、残念である。

 しかも輪をかけてつらかったのが、23曲63分のこのCDのすべての曲が、全部同じに聞こえてしまう事だ(笑)。違いがまったくわからない。こんなことは演歌やホーミーくらいでしか起こらない現象だと思っていたが、まだまだ世界は広いものだ。

 そんな思いを抱きながらも、せっかく買ったんだしもったいない、と最後まで聞きとおしてしまう貧乏性の私であった。

 ま、違いのわかる男にしかわからない音楽ってことですね。
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