趣味の迷宮 ~LABYRINTHVS AD PARNASSVM~

作者Tiberius Felixの迷宮的な趣味に関する雑記帳。 主に音楽、映画、読書、語学、グルメなどの感想・論評を中心に、興味の赴くまま無秩序に迷宮的に書き綴っていくつもりです。

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御本人登場(3)~ゴールドベルク

 J.S.バッハの大作「ゴールドベルク変奏曲」は、不眠症のカイザーリンク伯爵がお抱えの美少年天才チェンバリストのゴールドベルクに演奏させるために注文した作品であるというのが通説である。

 この作品が伯爵のもとに届けられた当時、ゴールドベルクは14歳だったそうだが、14歳でこの大作を演奏してしまうというのは確かに天才的と言えるだろう。

 で、このゴールドベルクの作曲した作品を集めたCDを持っているのだが、やはり得意のチェンバロをフィーチャーしたチェンバロ協奏曲など、華麗で聞きごたえがあり、作曲方面での才能も、「自分の得意な楽器を演奏して聴かせるのに優れた作品を自分で書く」という意味において、なかなかに恵まれていたようである。

 とはいえ、チェンバロ以外の作品となると微妙で、ある意味ショパン的な才能の持ち主だったのかもしれない。

 残念ながらゴールドベルク少年は大人になるかならないかのうちに夭折してしまったようで、「神々が愛する者は早く死ぬ」という例の一つになってしまっている。時代を変えるような天才ではなかったかもしれないが、彼がもう少し長生きしていればきっとチェンバロや初期フォルテピアノの素敵な作品をいくつか残していただろうと思うと、残念なことだと思う。
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