趣味の迷宮 ~LABYRINTHVS AD PARNASSVM~

作者Tiberius Felixの迷宮的な趣味に関する雑記帳。 主に音楽、映画、読書、語学、グルメなどの感想・論評を中心に、興味の赴くまま無秩序に迷宮的に書き綴っていくつもりです。

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古代ローマ風ワイン

 数年前に「古代ギリシア・ローマの料理とレシピ」という本を買っていたのだが、なかなか実践の機会を得ずにいた。

 というのも、現代日本では手に入れるのが難しそうな香辛料やハーブをたくさん使っていたり、私の住まいにはないオーヴンが必要なものばかりだったりするからで、物理的に作りようがないからでもあった。

 しかし、オーヴンを備えたキッチンを擁する邸宅を構える去る友人の全面的な協力を得て、満を持して来月末にこれを実践する機会を得た。

 それに備えて、オーヴンなしで自作できるものは試作しておこうと思い、今日はまず食前酒として供する予定のローマ風ワインを作ってみた。

 本のレシピの通りに、まず辛口の白ワイン130ccに蜂蜜100ccを鍋に入れて弱火にかけ、沸騰してきたらいったん火を止めて浮いてくるあくを取る。これを3度繰り返し、あくを取り終えたところで熱いうちにサフラン、乳香、こしょう、ナツメヤシを投入し、かき混ぜて香りを移す。室温に冷まして残りのワインを注ぎ、ラップをして冷蔵庫でしばらく寝かす。一晩寝かせたらろ過して完成。

 完成したものを早速飲んでみると……甘すぎる。ソーテルヌよりもトカイよりも甘い。むむ、これは失敗か、と思いきや、ふとそういえば古代ではワインを水割りにして飲んでいたな、と思いだし、かつて読んだアテナイオス著「食卓の賢人たち」に記された当時のもっともスタンダードな割り方である、酒3水2の割合でサン・ペレグリーノで割ってみた。

 ……なかなか面白い。味は薄まって甘さがちょうど良くなったし、炭酸で割ったせいか香りもより開いてきたようだ。かつて救世主の誕生の際東方の三博士が持ってきた供え物の一つであったという乳香の甘い香り、サフランの華やかな香りと色、ナツメヤシト蜂蜜の甘みが芳醇に広がっていく中を、胡椒の鋭い香りが引き締める。

 これならば安心して当日出すことができるだろう。

 GW中はリハーサルを兼ねて、いくつか古代料理を楽しむこととしたい。

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