趣味の迷宮 ~LABYRINTHVS AD PARNASSVM~

作者Tiberius Felixの迷宮的な趣味に関する雑記帳。 主に音楽、映画、読書、語学、グルメなどの感想・論評を中心に、興味の赴くまま無秩序に迷宮的に書き綴っていくつもりです。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

我ら多くの艱難を経て……

J.S.バッハの作品の中で、私が一番好きなのは、チェンバロ協奏曲第一番ニ短調BWV1052である。
メロディのバッハらしいかっこよさがぴか一で、特に第三楽章など、しびれる、の一言に尽きる。

そんな素晴らしい作品であるのだが、実はこれはオリジナル作品ではなく、カンタータのシンフォニアを流用したものであった。

第一楽章と第二楽章はBWV146「我ら多くの艱難を経て」の冒頭のシンフォニアと合唱曲がオリジナルで、第三楽章はBWV188「われはわが確き望みを」の冒頭のシンフォニアがオリジナルである。

……私の性格をご存じの読者諸兄にはお見通しのことと思うが、これを知った時、購入しなければならない作品となったわけである(笑)

ところが、このBWV146,188、いずれもなかなか録音がない。
私が存在を知った時にすでにあった録音はアーノンクールとレオンハルトの全集のみで、これはボックスでしか手に入らなかった。

……さすがに、これ一曲のために苦手なプロテスタント宗教音楽がぎっしり詰まった一万円近いボックスを買う気にはなれなかった。

その後しばらくして、コープマンがやはり全集の一環で録音した。

……これまた、一万円近い組みものの一部。やはり、ちょっと手が出ない。

そして私は、鈴木雅明による録音がいずれ出るのをじっと待つことにしたのである。

……10年待った(笑)。

そんなわけでようやく、つい最近出た最新刊に収録されたBWV146を手に入れた。
まさに、我多くの艱難を経て、である。

オルガンの荘厳な音色が、このかっこ良いメロディと非常に相性が良く、私のこよなく愛するチェンバロ協奏曲版のそれに匹敵する素晴らしさであった。

……が、シンフォニアと冒頭合唱が終わってしまうと、やはりどうにも相性の良くないプロテスタント宗教音楽である。

やはり私はプロテスタント宗教音楽は肌に合わないようだ。
スポンサーサイト
次のページ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。