趣味の迷宮 ~LABYRINTHVS AD PARNASSVM~

作者Tiberius Felixの迷宮的な趣味に関する雑記帳。 主に音楽、映画、読書、語学、グルメなどの感想・論評を中心に、興味の赴くまま無秩序に迷宮的に書き綴っていくつもりです。

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牛乳余ってるならチーズを作れば良いじゃないか。

 報道によると、消費量が減った牛乳が大量に廃棄されているそうである。

 だったら、と私は言いたい、チーズを作れば良いではないか、と。数ヶ月前の報道によれば中国人がチーズを食べ始めたせいで世界中のチーズ需要が逼迫し、チーズ相場が高騰しているとあった。絶好のビジネスチャンスではないか。まずは大量に余っている牛乳で、プロセスチーズでよいからどんどん作って中国で売ればよいのである。

 中国のチーズ需要を牽引しているのは、富裕層がこぞって買いあさる欧州のナチュラルチーズだそうだが、何、一人の富裕層の背後には数十人の中産階級が控えているのだから、富裕層が口にしているものを自分も食べてみたいけどナチュラルチーズは高すぎて手が出ない、でも日本製の安いプロセスチーズなら何とか、と言う階層がたくさんいるはずだ。塩野氏の文章に、安い日用品を高品質に作る事にかけては日本人の右に出る国民はいない、と言う趣旨のことが書かれていたが、所得水準はもはや日本と大差ないらしい沿海部の中産階級に安くて高品質のプロセスチーズを売りに売りまくれば良いではないか。

 さらに次のステップとして、ヨーロッパのナチュラルチーズに負けない、日本オリジナルの高品質なナチュラルチーズを生み出すことが望まれる。先日の山梨出張の帰り、甲府ワインを一本買ってその品質の確かさを実感したのだが、甲府でワイン作りが諸外国に遜色ないレヴェルまで達したように、北海道各地で高品質のナチュラルチーズをつくり、高付加価値品として売り出せばよいのである。甲府ワインに遜色ない質に育った国産のナチュラルチーズをマリアージュさせてみたいではないか。

 報道では牛乳を売ろうと悪戦苦闘する公務員たちが職場でお茶の代わりに牛乳を飲み客に出していると言う話を面白おかしく伝えていたが、この焼夷弾にバケツリレー式の公務員精神の発露を何の恥じらいもなくさらけ出して平然としている人々を見ていると、このような人々に統治される我々日本国民の暗澹たる将来に絶望を禁じえない。実際のところ、天下り比率の高そうな社団法人が推進する牛乳消費活性化策は、どうやら液体のままの牛乳を売ることに妙なこだわりを持っているように見受けられ―おそらく出身組織に由来する鉄のセクショナリズムと、国民の利益よりもはるかに大切な出身組織のメンツに何か関係があるのだろう―余剰ミルクがチーズとして有効に利用されることは永久に来ないのであろう。

 結局、生産者の側が、資本主義国家において資本家として事業を営む生産者の側が、在庫リスクを一身に背負う生産者の側が、自ら真に有効なーすなわち真に利益を生むー余剰ミルクの活用を成し遂げる以外にはあるまい。
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コメント

  ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ´∀`)< ソーダ!ソーダ!!
 (    ) \_____
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 (__)_)

  • 2006/05/04(木) 00:17:19 |
  • URL |
  • Miles的・・・ #-
  • [ 編集]

ご賛同、ありがとうございます☆

  • 2006/05/04(木) 23:58:00 |
  • URL |
  • Tiberius Felix #-
  • [ 編集]

日本の場合、牛に牧草をあげるのではなく配合飼料が主体となるため、たぶん個性の少ないチーズになることでしょう。すると、それはプロセスチーズの原料にしかならない可能性もあります。

役人がチーズを食べないでしょうから、残念ながら「牛乳からチーズ」は無理でしょうね。

  • 2006/05/08(月) 11:44:27 |
  • URL |
  • gramophon #mQop/nM.
  • [ 編集]

>gramophonさん

 美味しいチーズを作るにはまず牛乳から、と言うわけですね。
 でも、そのうち勇敢なる経営者が現れて牧草から吟味したこだわりのチーズを作ってくれるかもしれませんよ。山梨ワインもきっと、最初はそんな勇敢な経営者が失敗を重ねながら美味しく仕上げてきたものでしょうし。
 ともかく、起業家に期待、ですよ。

  • 2006/05/10(水) 01:33:15 |
  • URL |
  • Tiberius Felix #-
  • [ 編集]

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