趣味の迷宮 ~LABYRINTHVS AD PARNASSVM~

作者Tiberius Felixの迷宮的な趣味に関する雑記帳。 主に音楽、映画、読書、語学、グルメなどの感想・論評を中心に、興味の赴くまま無秩序に迷宮的に書き綴っていくつもりです。

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アーティーチョークを食べてみた

 旅行記はちょっとお休みして、久々に美食記事を書いてみようと思う。
 と言うのも、前々から一度食べてみたいと思っていたアーティーチョークを、ついに食べることができたからである。

 アーティーチョークというのは、朝鮮アザミと言う直径12センチくらいの花のつぼみのがくの根本と花の付け根のでんぷん質の部分を食べる野菜である。欧米ではかなりポピュラーな食材らしいが、日本では気候の関係上栽培困難なため、あまり食べる機会がない。

 この野菜は、形としては松ぼっくりを緑色にして巨大にした、とでも言うべきか、アスパラガスの穂先の部分を球形になるように上下をつぶし、それを30倍くらいに拡大した、とでも言うべきか、インパクトにあふれる強烈なヴィジュアルを誇っている。食べ方がまた振るっていて、丸ごと茹でたものを待つぼっくりのかさかさのような形にびっしりと生えているがくを一枚ずつはがし、根本にわずかにあるでんぷん質部分を歯でしごきとって食べてゆき、がくがなくなって丸裸になったら、将来めしべ・おしべになる部分を取り去って残った花の付け根の茎の部分を丸ごと食べる、と言う非常にユニークな方法で食べる。

 日本で出回っている品種はあくが強いため、酢をたらした水の中に15分くらい浸してあく抜きをし、沸騰した湯に塩を加えてたっぷり30~40分ほど茹でる。

 食感はゆり根やクワイに似ており、味は枝豆と栗とたけのこを5:3:2でステアして薩摩芋の外側の厚さ1~2ミリの硬くて薄い層をワンダッシュ加えたような感じである。実に独特かつ不思議な食感と味覚を持った野菜だ。

 味付けは、ワインヴィネガーとオリーヴオイルと塩コショウでヴィネグレットソースを作り、これをつけながら食べる。この野菜の味と食感には大変マッチしたソースで、非常に美味である。

 下ごしらえと茹で上げにかなりの時間はかかるが、決算あけの余裕のある時期にはかえって嬉しかったりもする。

 この野菜の存在を知ったのは小学生のときで、イタリア料理のファミレスチェーンのメニューに見たこともない不思議な写真とともに載せられていたのだが、父の『アーティーチョークはまずい』と言う発言を聞いて(実際食べてみると、親子であっても味の好みというものはまったく異なるものだ、と実感した)、当時まだ野菜の味がまだよく判らないお子様だったこともあって見送ったのが最初の出会いだった。

 その後、アーティーチョークをめぐる文章を読んだり、TVでがくを一枚ずつはがしながら吸い付いている映像を見たりして興味がどんどん増して行き、今年の決算が明けたところで『そうだ、アーティーチョークを食べよう!』と思い立ったしだいである。

 アーティーチョーク探しはなかなか骨の折れる仕事だった。
 この日本でほとんどなじみのない野菜は当然ながら普通のスーパーではまずお目にかからない。
 そこでまず、輸入野菜の品揃えの比較的充実した成城石井(横浜ルミネ地下)に行ってみたのだが、残念ながら発見できなかった。
 つぎに、横浜近辺のデパ地下を、そごう、高島屋、ジョイナス、シャル、ダイヤモンド地下街、としらみつぶしに探したが、やはりお目にかかることができなかった。ダイエーにも行ってみたが、ここもダメだった。
 そこで、場所を移し、仕事帰りに肉のハナマサ銀座店に寄ってみたが、『プロ用』と言うキャッチフレーズは主に肉に対して使用されているのか、ここでも手に入れることができなかった。

 そこで、ネットでいろいろと検索し、横浜近辺で野菜に品揃えの良い店を探す。

 すると、桜木町に一軒、山下公園のすぐ近くに一軒、元町商店街に一軒、書かれぶりからするとアーティーチョークの一本や二本あってもおかしくない店を見つけたので、今日それを捜しに行ったわけである。

 桜木町のその店は、残念ながらアーティーチョークは発見できなかったのだが、何とハチノスが売られているのを見つけた。今度ハチノスを購入してフィレンツェ風と立派に込みに挑戦してみようと思う。このほかにも、腎臓、肺といっためったに売られていない臓物が売られており、臓物大好きの私には大変素敵なラインナップである。ついに朝鮮をあきらめていた臓物料理二兆戦できる環境がそろったのだ。いずれまた、臓物料理長千期でも書きたいと思う。

 山下公園すぐ近くの明治屋にも、残念ながらなかった。
 最後の頼みの綱、元町ユニオンに行くと・・・あった!
 元町万歳!!

こうして今日ようやく、一週間探し続けたアーティーチョークを、反町から元町までたっぷり三時間の徒歩による探究活動によって手に入れたのであった。
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