趣味の迷宮 ~LABYRINTHVS AD PARNASSVM~

作者Tiberius Felixの迷宮的な趣味に関する雑記帳。 主に音楽、映画、読書、語学、グルメなどの感想・論評を中心に、興味の赴くまま無秩序に迷宮的に書き綴っていくつもりです。

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投資理論的ダイエットというアイディア

 さて、旅行記第三章も完結したところで、ちょっとダイエットに関するアイディアについて書いてみたい。もしダイエット業界の人が読むことがあれば、ぜひ新サーヴィスの開発に役立てていただきたいものである。

 それは、ダイエットを、体脂肪量に関するリスクのコントロールと考える、と言うことである。

 『リスク』と言うのは、ファイナンス理論では期待に対する結果の変動の幅のことを言う。たとえばある投資商品を買うと平均して5%の利回りが期待できるが、しかし結果的には経験上±15%の変動が生じる。したがって、最高でプラス20%の利益、最悪でマイナス10%の損失という変動の幅を持つ。こういう、期待に対する結果の変動の幅をリスクというのである。だからリスクの大きな投資は大もうけの可能性と大損の可能性を併せ持ち、リスクの小さな投資は損もしない代わりに大して儲かりもしない、と言うことになるのである。

 で、これをダイエットに当てはめてみると、次のようになる。

 まず、ダイエットの目的は、体脂肪の絶対量を望ましい量にコントロールすること、と定義しよう。ここで体脂肪の絶対量とは、体重×体脂肪率で計算するものとする。私を含め、男性のダイエットは通常これだけを考えれば十分である。女性の場合は絶対量の問題のほかにも、体のどの部分にどのようなバランスで体脂肪を配置すべきかと言う問題も大きいが、これはより高度な別次元の問題と言うことにして、ここでは体脂肪の絶対量のコントロール、と言う問題のみを考えることにする。

 さて、このようにダイエットの目的を定義したので、ダイエットに関してリスクとは、期待される絶対脂肪量に対して実際の体脂肪の量の変動の幅、と言うことになる。たとえば、ある人にとっての期待脂肪量が12Kgであるときに、実際の体脂肪量が何キロから何キロまでぶれる可能性があるか、これがリスクである。

 さて、このリスクをいかにコントロールするか、と言うことがダイエットのポイントと言うことになる。リスクをコントロールするためには、リスクの要因、すなわち、ある事象が体脂肪量に与える影響を定量的に正しく把握することが必要である。

 たとえば、1カロリーの栄養摂取は体脂肪何グラムの増加要因なのか、同じ1カロリーであっても脂肪の1カロリー、炭水化物の1カロリー、たんぱく質の1カロリーでは体脂肪の増減に及ぼす影響に差があるのか。

 あるいはまた、運動による1カロリーの消費が何グラムの体脂肪を減らすのか。また、ある運動が何カロリー分の基礎代謝量を高め、その結果一日あたりの体脂肪減少量に何グラムの増減をもたらすのか。

 もちろん、こうしたことには個人差があるに違いなく、同じ人であっても外部環境要因や体質の変化等により、一定ではないであろう。

 だが、実際にダイエットを、自分の体脂肪量のリスクをコントロールすることを考えたとき、必ずしも普遍的なデータは不要である。要は、『現在の』『自分にとって』上記のような行動が体脂肪量の増減にどのくらいの影響を与えるのか、が把握できさえすればよいからである。

 したがって、ダイエット産業の関係者各位には、ぜひともこのような個人データを正確に測定する技術を開発していただきたい。このような詳細なデータが手に入れば、より緻密に、より直感的に、体脂肪のリスクコントロールができるようになるからである。

 さらに、このようなデータの測定に当たっては、その把握方法にもさらに一工夫必要であると考える(続く)。
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