趣味の迷宮 ~LABYRINTHVS AD PARNASSVM~

作者Tiberius Felixの迷宮的な趣味に関する雑記帳。 主に音楽、映画、読書、語学、グルメなどの感想・論評を中心に、興味の赴くまま無秩序に迷宮的に書き綴っていくつもりです。

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オペラ座の怪人

 映画つながりで、今年私がミリオンダラーベビーに劣らない感動を受けた作品がこれ、オペラ座の怪人である。

 まず何よりもロイド・ウェッバーの書くメロディの美しさがたまらない。改めて「歌」の力をたっぷりと実感する。

 さらに私が感動したのは、この映画を通じて描かれている愛されなかった男の悲哀である。「怪人」は、言ってみれば決して与えられぬ愛情をそれでも求めずにいられない痛み、苦しみそのものであり、それはいわば物が上から下に落ちるような変更不可能の必然によっていかなるハッピーエンドにも結びつき得ない種類のものである。

 怪人はそれでも必死にあがく。あらゆる手段に訴え、いかなる悪事であろうとも眉一つ動かさずにやってのける。それでも結局すべては天に向かって吐いたつばに過ぎず、結局は破局にしかたどり着き得ないのである。

 この何ともやるせない深い悲しみが、この上なく美しく描かれている映画である。久しぶりに映画館の中で涙を流した映画だった。

 早くDVDが発売されて欲しいものである。
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