趣味の迷宮 ~LABYRINTHVS AD PARNASSVM~

作者Tiberius Felixの迷宮的な趣味に関する雑記帳。 主に音楽、映画、読書、語学、グルメなどの感想・論評を中心に、興味の赴くまま無秩序に迷宮的に書き綴っていくつもりです。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

一目均衡表4部作 ひとまず読破

 投資をする人ならば多くの人が使用している、一目均衡表というテクニカル分析の手法がある。

 これは大変に人気のある分析手法で、実際にこれに基づいて取引をしている人も多く、私もその一人である。

 しかしながらこの手法は、なかなかに奥が深く、一般に出回っている解説書に載せられている説明はほんのさわりの部分だけなのである。それゆえに、一般に出回っている解説書だけの知識でこれに基づいて取引すると間違いなく火傷する。私もした(泣)。なぜか。それは、一般向けの解説書には、一目均衡表の『均衡表グラフ』『時間論』『波動論』『値幅観測論』『型譜論』という構成要素のうち、『均衡表グラフ』の読み方に関する話しか書かれていなかったからである。これはいわば、車の乗り方を解説するに当たって、車の操作方法のみを説明し、交通法規を一切説明しないに等しい。交通法規を一切知らずに車の操作方法だけを身に付けて公道を走ったらどのようなことになるか、それは自明の理であろう。

 このことを、幸いにして火傷が軽いうちに知ることができた私は、一般に流通した解説書で唯一一目均衡表の全要素を記述しているという『一目均衡表の研究』を読んでみた。

 この本を読んではじめて、一目均衡表の全体像が理解できた。なるほど、これは本当に素晴らしい分析手法である。

 そこで私は、一目均衡表の考案者である伝説的相場師、一目山人の手になる原著7部作を読んでみたい、と思うようになった。やはり、考え出した人の解説を読むのが、一番理解を深めてくれるであろうことは疑いないことである。

 一目山人は明治31年に生まれ、大正年間に相場で頭角を現し、昭和の初期に新聞記者をしながら長い年月をかけて研究に研究を重ね、この独自の分析手法を確立して大いに財を成した後、昭和46年にこの技法に関する著作を公刊して秘伝のこの秘術を一般公開した。以後、合計7冊の著作を世に出してこの分析技法を普及せしめたのである。しかし現在は残念ながら、7部作中出版されているのは前半の4部作のみである。ただし、それぞれ一冊数万円というとてつもなく高価な本であるため、おいそれと買うことは難しい。

 そこで私はまず、国会図書館でいったん目を通し、果たして大枚をはたいて購入する価値のあるものかどうか、見極めてみようと考えた。

 実際その原著に目を通してみると……

 実に素晴らしい本であった。稀代の相場師が、自らの取引技法の真髄を、余すところなく懇切丁寧に解説しているのである。しかも、実際の相場の変動を追いかけながら、各事典各時点において、先のことはわからない、という前提に徹底的に依拠しながら、そのときそのときでどのようなリスクを認識したか、どのようにリスクに対応したか、それを逐一詳細に説明しているのである。
 これは明らかに、値段を遥かに上回る価値を有する書物である。実際に取引をする人ならば実感していることであろうが、リスクの把握とそれへの対処は、投資の究極の命題なのである。この書物で得た知識は、この書物の価格を大きく上回る果実をもたらしてくれるだろう。

 いたく感激した私は、第一巻から少しずつ購入し、一目山人の取引技法を盗み取ることを目標に一つ一つ彼の意思決定のプロセスを確認しながら読み進め、今日ようやく第四作の最初の通読を終えた。

 著者は作中で何度も、百回でも二百回でも徹底的に勉強して研究せよ、と書いているが、本当にそれだけの価値のある本であると私は思う。

 この技法を身に付けて、ぜひともフィナンシャルインディペンデンスを獲得したいものである。
スポンサーサイト

コメント

自らが欲するキャリアの1つを得たようですな。
すんばらしい。

  • 2006/08/07(月) 02:09:12 |
  • URL |
  • コヴァ #-
  • [ 編集]

いやいやいや、まだまだこれからですよ。
研究あるのみ!!

  • 2006/08/07(月) 20:01:17 |
  • URL |
  • Tiberius Felix #-
  • [ 編集]

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://tiberiifelicis.blog10.fc2.com/tb.php/182-b3f5575f
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。