趣味の迷宮 ~LABYRINTHVS AD PARNASSVM~

作者Tiberius Felixの迷宮的な趣味に関する雑記帳。 主に音楽、映画、読書、語学、グルメなどの感想・論評を中心に、興味の赴くまま無秩序に迷宮的に書き綴っていくつもりです。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ネクタイ(2)

 昨日ネクタイの話題を出したので、もうひとつネクタイネタを。

 もう4~5年位前のことなのだが、当時横浜TACで勉強していた私は、特殊商品売買の原価率算定に傷つけられた精神を癒そうと、ポルタの丸善に休憩に出かけた。

 そこに平積みにされていた文庫本に、『ネクタイの数学~男性の首に一枚の布を結ぶ85の方法』というのを見つけ、手にとって見たところ、ネクタイに関する薀蓄がたくさん載っている他、著者である二人の数学者が、数学を駆使して、数学的に結びうるすべての結び方を網羅的に記述したという空前絶後の本であることがわかり、面白いので買ってみることにした。

 数学的な理論のところは当然読み飛ばして(苦笑)、さまざまな結び方を見ていると、一つ、ほかの結び方とはまったく異なる斬新な結び方が乗っていた。

 それは、『クリステンセン』という結び方で、ネクタイの結び目がX字型にクロスする、というものである。

おお、これは是非まねしてみよう、と思った私は、その直後にスーツを着る機会に試してみた。

 しかし、普通のネクタイでこれをやると、ネクタイが下へ行くほど太くなっているため、細い部分の上に太い部分が交差するため、X字のクロスがはっきり形にならないのである。

 本には、太さが一定のストレートタイ(スクェアタイ)で結ぶとX字クロスがはっきりと形になる』とあり、それ以来私の長いストレートタイ探しの日々が始まった。

 このタイプのネクタイは、かなり昔に一時期流行したことがあったらしいのだが、現在はほとんど見かけることがなく、入手はなかなか難しい。

 数ヶ月に一度、思い出したようにネットでも店舗でも探していたのだが、一向に打っているのが見つからない。

 ところがこの夏、一部でカジュアルアクセサリとしてストレートタイが結ばれているのを時々目にするようになった。これはもしや、と思い、ネットで検索してみたら、ついに売っているのが見つかったのである。

 ようやく商品が届くと、早速クリステンセンを試してみた。
 
 差は歴然である。X字型のクロスが、はっきりとわかるように出ている。

 ビジネスシーンでも違和感のないデザインなので、仕事中は定番のフォア・イン・ハンドかウィンザーにでも結んでおき、仕事の後遊びに出かけるときに結び目をクリステンセンに変えていく、なんてことも可能である。史上有数の伊達男として歴史に名を残したイギリスのボウ・ブランメルは会う女性ごとに結び目を変えたというが、この結び方は君と合うときしかしないのだよ、などという気障な真似もしてみたいではないか(もっともこの手の男の独りよがりは実際には95%以上の確率で逆効果なので、ひそかに憧れはしても実行するほど大胆にはなれないが)。

 わかる人にしか、わからない。そんな遊び心もまた乙なものであろう。
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://tiberiifelicis.blog10.fc2.com/tb.php/196-e7e9ad1c
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。