趣味の迷宮 ~LABYRINTHVS AD PARNASSVM~

作者Tiberius Felixの迷宮的な趣味に関する雑記帳。 主に音楽、映画、読書、語学、グルメなどの感想・論評を中心に、興味の赴くまま無秩序に迷宮的に書き綴っていくつもりです。

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クレタの王イドメネオ

 寺神戸亮指揮によるモーツァルトの『イドメネオ』の録音を見つけたので、買って聴いてみた。

 このオペラはダ・ポンテ三部作や魔笛に比べると幾分マニアックな存在なためか、あまり録音には恵まれていない。私はこれ以外にはガーディナー指揮による演奏しか聴いていないのだが、しかし作品の充実度から言えば後期作品に匹敵する傑作であると私は思う。

 ストーリーはギリシア神話物である。
 トロイア戦争に従軍していた主人公イドメネウスが、故国クレタ島へ帰還する航海の途中、海神ポセイドンの怒りに触れて大嵐に巻き込まれ、『無事変えれたら、上陸後最初にあった人をいけにえに捧げる』と誓いを立てる。ポセイドンはその誓いを聞き入れて嵐を止めるが、彼が上陸して最初に見たのは最愛の息子の姿だった……。

 この古典的な悲劇にもとづく作品は、グルックの改革オペラが手本とした、フランスバロックオペラの後世のワーグナー式無限旋律に通じるかのようなノンストップな音楽を目指して作曲されたもので、この悲劇にふさわしい緊張感、劇的な効果が十二分に発揮されたモーツァルト会心の自信作だったという。

 実際、改めて聴きなおしてみると、本当に音楽が緊張感を失わず、ぐいぐいと推し進められていくので、大変に引き込まれる。

 演奏も長年クイケンのものとでコンサートマスターとして活躍した寺神戸氏ならではの優れたもので、歌手の歌声も魅力十分であった。
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コメント

新国

来月新国立歌劇場でかかりますね。

  • 2006/09/21(木) 19:55:29 |
  • URL |
  • gramophon #mQop/nM.
  • [ 編集]

ほう、新国ですか。
来月は仕事の繁忙期で、なかなか時間を作るのが難しそうですが、機会があればいってみます。

  • 2006/09/21(木) 23:35:07 |
  • URL |
  • Tiberius Felix #-
  • [ 編集]

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