趣味の迷宮 ~LABYRINTHVS AD PARNASSVM~

作者Tiberius Felixの迷宮的な趣味に関する雑記帳。 主に音楽、映画、読書、語学、グルメなどの感想・論評を中心に、興味の赴くまま無秩序に迷宮的に書き綴っていくつもりです。

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司法試験合格祝い

 めでたいことに友人の一人が司法試験に受かった。
 というわけで今日は祝杯である。

 さて、これからめでたく弁護士になろうとする友人に祝杯を捧げるにもっともふさわしい場所はどこか―それはシガーバーに他なるまい。弁護士たるもの、いかなる状況であろうとも見事に煙に巻けるようでなければなりませんからな(笑)。

 それぞれハバナ産のプレミアムシガーを注文。彼はヘミングウェイのお気に入りモヒートを、私はカルヴァドスを合わせた。

 シガーが恭しく運ばれ、吸い口がカットされる。ここで火をつけるのだが、紙巻タバコとは違い、葉巻の場合は火をつけるだけでも一種儀式めいた荘厳さを味わうことが出来る。

 まず、アルコールランプに火がともされる。この火で、まず火がつかない程度の遠火でシガー全体を暖め、油分をなじませる。シガー全体が人肌程度に温まったら、点火される側の端を炎に掠めるようにあぶり、断面全体を黒く炭化させる。断面が一面黒く均一に炭化してきたらいよいよ吸い口をくわえ、点火用の杉の小片にランプの炎を移して点火口に炎を当て、空気を吸い込んで断面全体に火がつく。この長い儀式を経て、ようやく煙の最初の一口を吹かすことになるのである。

だが、火がついたからといって安心は出来ない。燃焼剤を混ぜてある紙巻タバコと違い、最低でも1分に一度はふかしてやらなければ、火は自然に消えてしまう。

だから葉巻を楽しむ間は、一分に一度くらいの頻度で吹かし続けることになるのだが、このリズムがまた、会話を楽しむには実にちょうど良いリズムなのである。

話す。相手が言葉を返す間、葉巻を吹かし、煙を味わい、余韻を味わい、一緒に味わう飲み物で口を湿らす。ちょうど相手の話が終わる。話す。その間に相手は、葉巻を吹かし、煙を味わい……と、一連の動作のテンポが会話のテンポと自然と合わさっていき、談論風発となっていく。

こうして煙と酒と会話をリズミカルに楽しんでいるうちにゆったりとした贅沢な時間が過ぎていった。

彼も大分葉巻がお気に召したようである。
ぜひともハバナシガーの豊かな煙のごとくあらゆることを煙に巻ける敏腕弁護士として活躍してもらいたいものだ。

彼に幸運あれ!
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