趣味の迷宮 ~LABYRINTHVS AD PARNASSVM~

作者Tiberius Felixの迷宮的な趣味に関する雑記帳。 主に音楽、映画、読書、語学、グルメなどの感想・論評を中心に、興味の赴くまま無秩序に迷宮的に書き綴っていくつもりです。

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ベルガモ散策~迷宮的旅行記第二章(9)

 パルマからミラノに着いたのは昼少し前であった。
 例によって荷物を預け、ひとまずはガッレリアを抜けてドゥオモを眺め、バールで派にーのにエスプレッソで軽い昼食を済ませる。

 ミラノの町並みは確かに綺麗なことには違いないのだが、ガッレリアなどは、あからさまに客受けを狙った感じがして、どうもひとつそこが浅く感じられてしまう。どこと泣く、イタリアと言うよりもフランスに近い雰囲気があるような気がした。

 さて、ミラノ観光は別途日を用意してあるので、この日はちょっとしたエクスカーションに、クレモナに行こうと思っていた。で、パルマにいる間、ホテルで時刻表と首っ引きにあの数少ないクレモナを通る電車を調べていると、通り道にベルガモがあることを知った。

 ベルガモはドニゼッティの故郷で、ドニゼッティ記念館にはドニゼッティ愛用のフォルテピアノがあると言う。たまたまこの旅行に出る数ヶ月前に、ドニゼッティ記念館所蔵のピアノ伴奏によるドニゼッティの独唱曲を集めたCDを手に入れて、それがなかなか気に入っていたこともあり、ちょっと寄り道してベルガモにも足を伸ばしてみよう、と考えた。

 ベルガモ行きの電車はクレモナ行きよりは本数が多いので、まずはこちらに行くことにする。ミラノから小一時間で町に着く。

 ベルガモは険しい山の中に城塞都市として築かれた旧市街と、ふもとの平原に新しく作られた新市街からなっており、旧市街へはフニコラーレ(ケ-ブルカー)に乗って行く。

 ケーブルカーに乗って旧市街に着いた時、私は予想外に魅力的な町並みにすっかり心奪われた。険しい斜面にくねくねと広がる狭い道、せり出した家々。まさに私好みの町並みである。

 地球の歩き方を頼りにドニゼッティ博物館を目指しながら町を歩いていると、ふと大聖堂のある広場に出た。狭い路地から旧に目の前が広がり、荘厳なつくりの大聖堂がどっしりとそびえている。中に入ると、色大理石をふんだんに使用したバロック様式の装飾も華麗な空間で、大変魅力的な聖堂であった。

 大聖堂を背にして再びドニゼッティ博物館を目指す。ようやくたどり着いたその博物館は・・・なんと、休みであった(泣)。

 まあ、仕方ない。思いつきで訪ねた町である以上、仕方ないことだ。さて、どうするか。くれも内規の電車の時間が迫っていたが、私はこの町の雰囲気がいたく気に入ったので、クレモナはいつかまた訪れる機会も来よう、いまはむしろもっとゆっくりこの町並みを愛でていたい、と思い、クレモナ行きは断念してベルガモをじっくり散歩して歩くことにした。

 バールでエスプレッソを飲んで休憩しながら、旧市街を心行くまで散歩して歩く。それほど大きな町でもないので、ゆっくり時間をかけて歩いても一回りくらいは出来てしまう。

 心行くまでこの町を堪能した私は、ミラノに引き返した。

 翌朝は朝一番の飛行機でベルギーに移動する予定だったので、敢えて空港近くのホテルを探して置いたため、中央駅で荷物をとった後はバスで空港行きの専用列車の出る別の駅に移動し、空港へ。

 空港からはタクシーで移動したのだが、予想外に遠かった。
 タクシー代だけでたっぷり40ユーロ近く飛んでしまった。
 ……こんなことなら早起きしてでもミラノ市内に止まっておくべきだった。まあ、仕方ない。

 ホテルにチェックインして荷物を置き、気を取り直して夕食を。ホテルの紹介で近所のトラットリアに入った。

 メニューを見ていたら、私の大好きなニョッキがメニューに載っていた。これは外せない。アンティパストに何を頼んだか覚えていないのだが、このプリモのニョッキは美味しかった。ゴルゴンゾーラのコクのあるソースに包まれた、もっちり、ねっとりしたニョッキならではの食感が、何とも官能的である。

 タクシー代の痛手をニョッキで癒し、私は眠りについた。
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