趣味の迷宮 ~LABYRINTHVS AD PARNASSVM~

作者Tiberius Felixの迷宮的な趣味に関する雑記帳。 主に音楽、映画、読書、語学、グルメなどの感想・論評を中心に、興味の赴くまま無秩序に迷宮的に書き綴っていくつもりです。

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マキァヴェッリストの京都はんなり強行軍~迷宮的旅行記第四章(1)

ルネサンス・イタリアの政治思想家、マキァヴェッリは言った。
「目的のためには手段を選ばず」

そこで私も、コンサート&ついでに京都観光という目的のためには手段を選ばないことにした。その結果、今京都市内の某漫画喫茶でこれを書いている(苦笑)。

いきさつはこうだ。

 古楽の巨匠、ニコラウス・アーノンクールという指揮者がいる。
 彼は演奏旅行が大嫌いで、25年前に一度だけ来日して以来、一度も日本にくることはなかった。ところが、御歳76の老巨匠が、50年間手塩にかけて育て上げてきた手兵のオーケストラを引き連れて、おそらく最後の来日公演をするというのである。

 古楽を愛する私としては聞き逃すわけには行かない。

 が。

 残念ながら、東京近郊での公演は平日夜のみ。
 来日公演期間中は中間決算の繁忙期に重なり、平日夜のコンサートなどは夢のまた夢である。

 そこで念のため、地方公演の日程を調べてみると……

 18日の京都公演なら行けるではないか!!

 私は迷わずチケットを取った。

 さて、せっかくはるばる京都まで行くからには、コンサートだけで日帰りしてしまうのではあまりにももったいない。おりしも11月、名高い紅葉の季節である。これはせっかくの週末、一泊してついでに観光しなくては。

 だが、ハイシーズン中のハイシーズン、11月の京都である。
 京都市内はおろか、隣接するエリアの宿泊施設という宿泊施設に、一室たりとも空室がないのである。

 ここで私は、目的のためには手段を選ばなかった。

 そう、金曜の深夜に夜行の寝台急行銀河で京都に乗り込み、翌日は漫画喫茶に宿泊する、という究極の強行軍である。

 寝台急行の寝心地は少々微妙ではあったが、それでも7時前には京都駅に到着し、7時45分には嵐山に到着していた。

 名高い嵐山の紅葉は、温暖化の影響によりちょうど半分ほど色づいた程度ではあったのだが、それでも十分美しかった。

 まず、渡月橋をわたって嵐山の紅葉を眺め、中ノ島公園で引き返して、竹やぶの続く小道を常寂光寺・二尊院・祇王寺へと向かう。
 この地区の竹やぶのかもし出す独特の風情は大変に魅力的で、早朝のさわやかな空気とあいまって非常に楽しい散歩であった。

 朝が早く、寺院の開門時間に間があったので、一番遠い祇王寺からさかのぼるように見て回ることにする。

 祇王寺は平家物語に登場する祇王が出家して住まったという寺で、一面をびっしりとコケに覆われた上に紅葉したもみじがかかる、という、大変美しい庭がある。また二尊院と常寂光寺はいずれも紅葉の名所として名高い。嵐山の紅葉を一度見てみたいとかねてから思っていたので、願いがかなって大変満足だ。

 紅葉に満足した私は京都市内に戻るべく駅へと向かったのだが、ここで私の方向音痴っぷりが遺憾なく発揮される(苦笑)。イタリアでもフランスでもベルギーでも、どんなに小さな道にも漏れなく名前がつけられていて、しかも必ず道の名前が表示してあるので、道の名前さえしっかりとチェックしておけば、どんなにひどい方向音痴でもそうそう激しく道には迷うものではない。筋金入りの方向音痴の私が言うのだから間違いない(苦笑)。ところが日本の道ときたら、道の名前はついていないし、名前のついている道ですら表示されないしで、先天的な方向感覚のある人でない限り道に迷うように町が作られている。GHQが占領中に改善してくれればよかったのに……。

 というわけで道には迷ってしまったものの、何とか駅に戻り、昼前には京都市内に戻ってくることができた(続く)。
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