趣味の迷宮 ~LABYRINTHVS AD PARNASSVM~

作者Tiberius Felixの迷宮的な趣味に関する雑記帳。 主に音楽、映画、読書、語学、グルメなどの感想・論評を中心に、興味の赴くまま無秩序に迷宮的に書き綴っていくつもりです。

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いよいよモーツァルトらしくなってきた~モーツァルトフォルテピアノ協奏曲全曲レヴュー(6)

 第八番ハ長調「リュッツオウ」、K.246。
リュッツオウ伯爵夫人が演奏するために書かれたという一極である。
 モーツァルトの魅力のひとつに、明るい曲調の中でふとのぞかせる憂い、かげりとでもいうべき物悲しげな雰囲気が語られることが多い。この第八番では、そんな「モーツァルトらしさ」が随所に顔を出す。
 ハ長調の響きの中でふとした店長でのぞかせる短調の響きが、そんなモーツァルトらしさを心地よく堪能させてくれる。

 ソフロニツキの演奏は、粒立ちよく輝きのある音色を駆使して、しかも歌心に大変あふれている。好演である。

 同曲異演で対照的なのはビルソンで、弱音を多用してささやくような、つぶやくような、えもいわれぬ効果をかもし出している。いわば、語りの演奏である。心地よい音色で歌心あふれる演奏を聞かせてくれるソフロニツキとは好対照といえるだろう。

この二人のほかには、インマゼールとデムスの盤がある。
 インマゼールは、ビルソンの語りとソフロニツキの歌を足して2で割ったような、中庸な演奏であった。
 デムスの演奏は、録音された時代が60年代とだいぶ古いこともあって、モダン楽器の演奏もかくやとばかりのけれんみたっぷりの演奏であった。これはこれで悪くない。
 
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