趣味の迷宮 ~LABYRINTHVS AD PARNASSVM~

作者Tiberius Felixの迷宮的な趣味に関する雑記帳。 主に音楽、映画、読書、語学、グルメなどの感想・論評を中心に、興味の赴くまま無秩序に迷宮的に書き綴っていくつもりです。

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「王を眠らせるためのソナタ」~大人守唄

 有給を「摂って」(面白いので変換をあえてこのままにしてみた)、9時間近くたっぷりと眠り倒したにもかかわらず、妙に眠気の強い一日であった。

 昔何かの本で、気圧が低くなると、気圧の変化に敏感な人は急に気圧が下がると眠くなることがある、と言うような話が書いてあった。私は喘息やらメニエール病やらの発作は気圧が低く湿度が高いと起きたりして気圧には敏感なほうなのだが、この眠気は台風のせいであろうか。それとも某資格の学校の自習室で某試験の勉強をしていたせいであろうか。後者であろう、残念ながら(苦笑)。

 いかんせん眠いので、うたた寝から目覚めると休憩室でコーヒーを買い、iPodでバッハの「目覚めよ!と叫ぶ物見たちの声が聞こえ」などを聴いてみたのだが、あまり効果なく、開き直って不眠症の伯爵を眠らせるために書かれたと言う「ゴルトベルク変奏曲」を聴きだす始末であった。

 そんなことをしながら、ふと映画「アマデウス」の、宮廷劇場では皇帝が二回あくびをしたら上演中止、と言う厳しい掟があり、危うくフィガロの結婚が中止になるところであった、と言うシーンを思い出したのだが、逆にゴルトベルク変奏曲の場合、制限時間内に伯爵を眠らせることができなかったら退場にでもなったのか、などというお笑い番組めいた妄想を膨らませていた。

 そういえば最近買ったCDに入っていた曲で印象に残っている曲で、リュリと言うルイ14世のお気に入り作曲家の「王を眠らせるためのソナタ」と言う曲があった。解説を読んでいないので想像なのだが、これはヴェルサイユ宮殿で毎日行われていたと言う王様におやすみなさいの挨拶をする儀式のBGMだったのではないか。重臣一同が王の寝室に待機し、寝巻きに着替えた王が仰々しく現れ、仰々しくベッドに入り、仰々しくあくびをすると、重臣一同仰々しく「陛下、お休みなさいませ」と挨拶して帰っていくと言うそれはそれは荘厳な(?)儀式である。
 そして太陽王はこの何とも優雅で心地よい音楽を聴きながら眠りについたに違いない。いわば大人守歌である。

 で、有名なバッハのゴルトベルク変奏曲は、全部で1時間かかる大作なのだが、リュリの曲は15分で終わる。バッハは伯爵を眠らせるには一時間はかかりそうだと踏んでいたが、リュリは15分で王様を眠らせて見せると言う自信があったのかもしれない。

 結局、今日はそんな妄想にふけりながらボケーっとしているうちに時間が過ぎてしまった。嗚呼、勉強が進まない!!
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コメント

こんばんは。
「王の眠り」なんて、小説の題名にでもなりそうですね<既にある?
ファリネッリは、どこかの不眠症の王様(スペイン王?)に仕えて、王のためだけに歌っていたんでしたっけ。

  • 2005/07/28(木) 22:06:05 |
  • URL |
  • なつ #3ItBdoaY
  • [ 編集]

スペイン王です

こんばんは。
ファリネッリが歌っていたのはスペイン王、カルロス五世です。
ギリシア神話でも、オルフェウスが歌の力で地獄の番犬ケルベロスを眠らせ、その隙に命ある身ながらにして冥界に乗り込むことに成功した、と言う話がありますが、古来音楽には心地よい眠りをもたらす作用が期待されていたのかもしれないですね。

  • 2005/07/30(土) 00:59:49 |
  • URL |
  • Tiberius Felix #-
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