趣味の迷宮 ~LABYRINTHVS AD PARNASSVM~

作者Tiberius Felixの迷宮的な趣味に関する雑記帳。 主に音楽、映画、読書、語学、グルメなどの感想・論評を中心に、興味の赴くまま無秩序に迷宮的に書き綴っていくつもりです。

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融け合い~モーツァルトフォルテピアノ協奏曲全曲レヴュー(15)

 第17番ト長調、K.453。

 弟子のバルバラ・ブロイヤーの発表会のために作曲された作品である。

 バルバラ・ブロイヤーはかなり腕の立つ、それゆえモーツァルトのお気に入りの愛弟子で、モーツァルトとの共演も多かった。それゆえ、他の弟子のための作品と異なり何の遠慮もなく作曲されている。

 親しい人を集めての内輪の発表会のための作品らしく、とても親しみやすいメロディで書かれているのだが(特に第三楽章のメロディはモーツァルトがペットの鳥を仕込んで鳥が歌っていた歌だという)、特筆すべきはフォルテピアノとオーケストラが今までになくひとつに融け合い、一体感に満ちていることである。

 ソフロニツキの演奏は、ゆったりとしたテンポでヴィヴィッドに歌い、特に第三楽章でのオケとの融合感が大変優れていた。特に、オーケストラがトゥッティで演奏するところに切り込んでいく場面でも決してフォルテピアノの音が埋もれない、埋もれさせないあたり、ソフロニツキの腕もさることながら指揮者のカロラクの腕のよさを感じさせる。

 同曲異演版はおなじみビルソン、レヴィン、インマゼールに加え、シュタイアーによるものがある。

 いずれ劣らぬ演奏であるが、シュタイアーの演奏のコントラストの強烈さ、レヴィンの演奏のオケとの融合の妙が特に印象に残る。
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