趣味の迷宮 ~LABYRINTHVS AD PARNASSVM~

作者Tiberius Felixの迷宮的な趣味に関する雑記帳。 主に音楽、映画、読書、語学、グルメなどの感想・論評を中心に、興味の赴くまま無秩序に迷宮的に書き綴っていくつもりです。

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英国式庭園殺人事件

 ピーター・グリーナウェイ監督の長編デヴュー作である。

 この作品は、後の作品に見られるようなグロいシーンがまったく出てこないので、非常にとっつきやすく、グリーナウェイ入門にはうってつけの一本ともいえるだろう。

 大貴族の相続争いをめぐる陰謀に巻き込まれた画家の話で、グリーナウェイの映画にしてはストーリーがはっきりしているほうで、その意味でもとっつきやすい。

 舞台は、服装から察するにおそらくジェームズ2世あたりの治世時代(17世紀中葉)のイングランド南部で、ろうそくだけの照らし出すえもいわれぬ照明が独特の映像美を生んでいる。

 マザーグース的な寓意をふんだんにちりばめた構造がまたそこはかとない奥深さをかもし出しており、非常に知的だ。

 なかなかレンタルしているのを見かけない作品だが、エンターテインメントとしても一級のレヴェルに達しているのではないかと私は思う。
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