趣味の迷宮 ~LABYRINTHVS AD PARNASSVM~

作者Tiberius Felixの迷宮的な趣味に関する雑記帳。 主に音楽、映画、読書、語学、グルメなどの感想・論評を中心に、興味の赴くまま無秩序に迷宮的に書き綴っていくつもりです。

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独特のカレー、上質の焼きりんご、至高のシュークリーム

 今日は友人のfratresさんにCDを渡すついでに、二人で都内をぶらぶらと散歩した。

 まずは秋葉原で落ち合い(松戸在住の彼と横浜在住の私にとってちょうど中間地点であり、とても合流しやすいのだ)、神保町の老舗カレー店へ向かう。

 スマトラ風というそのカレーはほのかな苦味があり、独特の味わいでなかなかに興味深い。デザートに名物焼きりんごを注文。香り高く舌触り滑らかな絶品であった。

 ただし、老舗らしく大変な量であったため、身動きに困難を感じ、とりあえず最寄のカフェ・ヴェローチェで休憩。一時間ほどの食休みの後、神保町で古書店めぐりを楽しむ。特段の収穫はなかったものの、古い書物というものは見ているだけでも楽しいものだ。

 物色の対象はCDに移り、足は御茶ノ水へ向かう。点在するディスクユニオンをのぞいて回り、私はアッコルドーネの新譜、スコダがモダン楽器ではあるがベーゼンドルファーを使用して録音したショパン、ガーネット・クロウなど、数点の収穫を得た。

 時間もあるので、都内の散歩を、ということになり、御茶ノ水から湯島天神を経由して東大キャンパスへ。東大キャンパスは威風堂々たる大木がたくさん植えられていて、いかにも頭の良さそうな雰囲気(?)に満ちている。安田講堂前の巨木を掠めて三四郎池を散策。東京のど真ん中に、こんな美しい隠れた場所があるというのはすごいことだ。人智を超える数学のあの恐ろしい問題の数々を見事に打ち破った一握りのエリート-何よりも数式を恐れる私の目には、それは映画「エクソシスト」でラテン語を駆使して悪魔祓いをやってのけるあのカトリック司祭のように映る(苦笑)-だけの秘密の庭園とでも言おうか。そんな恐れ多い場所に、私のような者でも自由に出入りさせていただけるというのだから、エリート様も太っ腹だ。まあ、元は税金ですしね(笑)。

 東大を出た後は(単に物理的に敷地の外に出ただけなのにまるで卒業したかのような書きっぷりだが;笑)、池之端から不忍池へ抜け、上野公園を突っ切って寛永寺近くの名高いパティスリへと向かう。

 ちょうど夕日が水面を薄紅色に染め始めるころあいで、不忍池の景観は、たくさんのアヒルボートがおとぼけ顔であちこちうろうろしているにもかかわらず、なかなかに美しかった。夕日はすべてのものを美しくするのだ。水鳥たちが活発に泳ぎ回っているのもほほえましい。

 20分近くも歩いて、目的の店に到着する。ここは、日経新聞の読者アンケートで1位を取ったという関東有数のパティシエが経営する店だそうで、すでに長蛇の列が出来ていた。

 この店は完全入れ替え制であるので、ドアボーイ氏が入店許可を与えてくれるまで、じっと外で待つしかない。日も沈み、寒風吹きすさぶ中、忍の一字でじっと順番を待つ。不忍池を通ってきて忍の一字とはこれいかに。20分強も待ったころ、ようやく閉ざされた扉の向こうに招き入れられた。

 店内はそれでも大変な混雑で、しばらくはドアの前で人が履けるのを待つしかない。入り口付近にサーヴィスの飲料水が目に入る。乾燥する外の空気をずっと吸ってのどが渇いていたので、ありがたく一杯頂戴したのだが、これが大変おいしいレモネードになっていて、行列疲れも癒される。

 fratresさんのお勧めに従い、「上野の山モンブラン」を購入。そして、即座に味見する目的で、シュークリームも一つ買う。

 精算を済ませて店を出、シュークリームを早速一口。

 ……美味い。衝撃的に美味い。カスタードクリームの何という滑らかさ、何と言う絶妙の固さ。やわらかさの中に適度な弾力感があって、唇と舌に心地よい重量感をあたえ、それがやがてさらりととろけてゆくのである。それはあたかも口の中を優しくなでるかのように滑り落ちてゆく。甘みとクリームのコク、ヴァニラビーンズの自然な香りのバランスも申し分ない。おお、何というシュークリーム!!かつて189円がこれほどの快楽をもたらしたことが果たしてあったであろうか。これを買うための行列時間がわずか30分足らずであったことが奇跡的にすら思えてくる。これは京都の 嘯月の生菓子にも匹敵しよう。

 シュークリームにすっかり感動した私は、上野でfratresさんと別れたあと、横浜に向かう京浜東北線の中で、ただただひたすら帰宅してモンブランを食することだけを考えていた。普段の東海道線ではなく、各駅停車の京浜東北線ということもあるので横浜到着を待たず、東神奈川で下車して一目散に我が家を目指す。

 あわただしく靴を脱ぎ、コートも脱がずに手を洗い、コーヒーを入れるために湯を沸かす。
 夜間を火にかけると、ようやくコートを脱ぎ、マフラーをはずし、エアコンをつける。コーヒー豆をひきながら沸騰を待ち、一度湧いて適度に冷えたころあいでドリップする。

 コーヒーが入った後は、いよいよモンブランだ。

 一口食べる。
 これまた美味だ。
 シュークリームほどの衝撃はなかったが、これまた非常に緻密な味覚の設計がなされていてすばらしい。

 大変に満足した一日だった。

 とはいえ……

 かなりの量のカレーライスに、焼きりんご、シュークリームにモンブラン。炭水化物のオンパレード(苦笑)。これでは、せっかく4時間歩いてもその運動はチャラだろう。

 明日からしばらくはかなりのダイエットメニューで決まりですね(笑)
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コメント

昨日の『上野の山のモンブラン』は美味しかったですね~。
いろいろとモンブランを食べてきましたが上品な味。
ココ・シャネルも食べていたというパリのアンジェリーナのモンブランの甘さには辟易しましたが、日本人好みのほどよい甘さですね。

  • 2007/02/04(日) 21:10:05 |
  • URL |
  • fratres #-
  • [ 編集]

充実した休日をお過ごしでしたね。
スマトラ共栄堂のカレーは、私もお気に入りですよ。
焼きリンゴは食べる前は、お砂糖とバターたっぷりなんだろうなあ、とちょっと恐怖だったのですが、出てきたのは、私の想像していたのよりずっとさっぱりしてました。
あの酸っぱさは、間違いなく、私の偏愛するリンゴの種類「紅玉」を使ったに違いありません!

絶品のシュークリーム…これは、私も試さないわけにはいきません。
近いうちに上野か御徒町に時計の修理に出向く予定なので、その時にでも…
そこまで評判の店なら、検索したら、すぐ出てきそうですね。

  • 2007/02/04(日) 21:55:42 |
  • URL |
  • なつ #3ItBdoaY
  • [ 編集]

>fratresさん

 ほんと、あのモンブランは上品な味で、バランスのよい、すばらしいものでしたね。
今度はマカロンにタルトフレーズを試してみたいと思います。

>なつさん

 あの焼きりんごは、確かにさわやかな酸味が利いていておいしいですよね。ホイップしていない生クリームを少しかけてもおいしいですし。

 上野のお店は、ミクシーのほうにメールでお教えしますね。

  • 2007/02/05(月) 00:24:56 |
  • URL |
  • Tiberius Felix #-
  • [ 編集]

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