趣味の迷宮 ~LABYRINTHVS AD PARNASSVM~

作者Tiberius Felixの迷宮的な趣味に関する雑記帳。 主に音楽、映画、読書、語学、グルメなどの感想・論評を中心に、興味の赴くまま無秩序に迷宮的に書き綴っていくつもりです。

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トリエステの坂道

 イタリアを舞台とするエッセイは、なにやら女性作家の独壇場の観がある。そんな女性作家の両巨頭といえば、塩野七生氏と須賀敦子氏であろう。

 しかしながら、私はなぜか須賀敦子氏の作品を今まで読まずにいた。特段に理由があるわけではないのだが、ほかにもっと読みたい本があった、といった程度のことである。

 その須賀敦子氏の代表作、「トリエステの坂道」を、ようやく読んだ。

 確かに、育ちのよさがおのずと知られるような、温かなまなざし、品格とでも言うべき上品な文章、といった点で、非常に優れたエッセイであった。

 しかし……

 どうもひとつ、学級委員的な堅苦しさ、あるいはまた、朝日新聞的純粋まっすぐ主義な感覚を感じてしまい、私には居心地のよくない雰囲気を感じてしまった。この作者は、本質的に左側の人らしく、本質的に右側の私にはどうしても居心地の悪さを感じさせてしまうのかもしれない。

 やはり私には、イヤミで鼻持ちならなくて貴族趣味な、塩野氏のエッセイのほうがあっているようだ。
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