趣味の迷宮 ~LABYRINTHVS AD PARNASSVM~

作者Tiberius Felixの迷宮的な趣味に関する雑記帳。 主に音楽、映画、読書、語学、グルメなどの感想・論評を中心に、興味の赴くまま無秩序に迷宮的に書き綴っていくつもりです。

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格調高きブリティッシュ・ジェントル・ヴォイス

 イアン・パートリッジという、イギリスのヴェテランテノール歌手がいる。

 それほど著名な歌手というわけではないので、知る人ぞ知る、という感じの存在なのだが、この人の声はちょっと鼻にかかったような感じの非常に繊細な美声で、日本人が思い描く英国紳士像そのものといった感じの大変に格調高く朗々とした歌いっぷりが好ましい。

 私がこの歌手を知ったのは、ザ・シックスティーンによるヘンデルのオラトリオ「アレクサンダーの饗宴」の録音であった。大変に格調高い彼の声が非常に印象的で、まとまった録音をいつも探していた。

 ところが彼の録音はイギリスの小さなレーベルが主で、出てしばらくしたら完売して再生産予定なしとなってしまうようなものが大半を占めている。

 さらに、彼のレパートリーは古楽と近代のイギリス音楽、それにロマン派のリートなどが中心なのだが、私の好きな古楽や古楽器によるロマンはリートなどは、すでに廃盤が大半を占めていた。

 そんな事情で彼のまとまった録音を聴く機会になかなかめぐり合えなかったのだが、イギリスのきわめてマニアックな古楽器主体のレーベル、アモン・ラーが最近また日本に入ってくるようになったので、そこに彼が録音したシューベルトの「冬の旅」とベートーヴェンの歌曲集を購入し(もちろん伴奏はフォルテピアノだ)、ここ数日で聴き終えた。

 これがまた、彼の繊細な美声とウィーン式の1820年代のフォルテピアノの繊細な音色が溶け合って、大変にすばらしい。

 特にベートーヴェンの「はるかな恋人に」など、あの長い曲の間中うっとりと聴きほれる位だ。

 もっと知られてもいい歌手だと思うのだが、やはりなかなかメジャーの壁は厚いようである。

 
 

 
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