趣味の迷宮 ~LABYRINTHVS AD PARNASSVM~

作者Tiberius Felixの迷宮的な趣味に関する雑記帳。 主に音楽、映画、読書、語学、グルメなどの感想・論評を中心に、興味の赴くまま無秩序に迷宮的に書き綴っていくつもりです。

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瞑想のワイン~サクランディーノ・モンテファルコ・パッシート

 以前、サクランディーノ・モンテファルコ・セッコの話を書いたのだが、そのときにもう一本、パッシートも買っておいた。

 パッシートというのは、ぶどうの実を乾燥させて糖度を凝縮し、甘みを強くしたデザートワインで、こちらのほうが本来作られていた伝統の酒なのだそうである。

 このワインは、「瞑想のワイン」として、一切のつまみをなしに、ワインだけを一滴一滴瞑想するかのようにじっくりと味わい、瞑想するかのようにゆったりとその味わいをかみ締める、そういうワインなのだという。

 で、ようやく抜栓し、本当に一滴一滴を瞑想するように味わってみる。

 セッコのときと同じ、内にこもるような重い香り。たしかに瞑想にいざなうような香りである。
 あたかもストレートのウィスキーでもあるかのように、一滴をなめるように、ちびりと口に含む。豊かな甘み。そして、その甘みに匹敵する、力強い渋み。その甘みと渋みが口の中で複雑に組み合い、壮大なパズルのように立体的な深い味わいが広がってゆく。そして、後味には、上等の和三盆の後味のような涼やかで透明な感覚が残る。赤の甘口デザートワイン、という世にも珍しい酒は、その珍しさにふさわしく、きわめて個性的な味わいであった。

 エンリコ・ガッティはコレッリの音楽をこのワインの味わいにたとえたのだが、飲んでみて、本当にそのとおりだと実感したし、このワインの味わいも、コレッリのクリスタルのようなトリオ・ソナタの味わいに~そして、エンリコ・ガッティのクリスタルのようなそれらの演奏の味わいに~たとえられるべき一品であることを実感した。

 がぶがぶ飲む酒ではないので、まだまだ楽しむ余地が残っている。これを保存するために、ポンプ式の保存用密閉栓も買ってきたし、あと4,5日くらいは楽しめそうだ。想像しただけでもう楽しくなってきた(笑)

 特別な楽しみとして、これからも時々味わいたいワインである。
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