趣味の迷宮 ~LABYRINTHVS AD PARNASSVM~

作者Tiberius Felixの迷宮的な趣味に関する雑記帳。 主に音楽、映画、読書、語学、グルメなどの感想・論評を中心に、興味の赴くまま無秩序に迷宮的に書き綴っていくつもりです。

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フランス美食紀行~迷宮的旅行記第5章(16)

 ようやく体も温まったところで、いよいよ楽しみにしていた羊料理を味わうべく、ホテルのレストランへ赴く。

 メニューを開き、まずは食事のメニューを選ぶ。

 最初にスープで初めて、メインに羊、サラダとデザートと言う組み立てにすることにする。

 ワインは、ソムリエール女史のお勧めに従い、コート・ド・ニュイのフルボディを注文。

 まずは、野菜たっぷりのコンソメスープから始める。ヨーロッパ1の農業国、フランスの、質の高い野菜が5~6種類も煮込まれて、いろいろな味が引き出された豊かなうまみのスープがなんとも美味しい。素材の味を引き出す、とは、まさにこのことをいうのであろう。きっと無農薬でおいしく育てたのだろうか、苦手なニンジンさえも問題なく楽しむことができた。

 いよいよ、待ちに待ったモン・サン・ミッシェルの羊である。

 私が選んだのは、モモ肉を丸ごとワインで煮込んだシチューで、ラムならではのやわらかい食感が、この地域の牧草の塩の香りと相まって、非常においしくなっている。それが、赤ワインでじっくり煮込まれ、大変豊かな味わいだ。

 ソムリエール女史のお勧めワインも、しっかりした渋みに豊かなコク、それでいながら軽やかな香りが相まって、ラムのシチューにとてもよい相性。う~む、うまい!

 デザートには、チョコレートムース。フランスらしい、パンチの利いた強い甘味に、カカオの苦みが重層的に重なり、やはりフランスのパティスリーは大したものだ、と実感する。

 最後にエスプレッソで締めたのだが、さすがにコーヒーだけはどうしてもイタリアのそれに比べると一段劣ってしまう。エスプレッソは、やはりイタリアが最高だ。

 コーヒーはいまいちではあったが、全体としては非常に満足な夕食であった。
 

 翌朝は、再びモン・サン・ミッシェルから3時間半かけてパリにもどり、さらにパリから1時間かけてブルゴーニュ地方の中心都市、ディジョンへ向かう。

 お目当ては当然、ブルゴーニュワインだ。

 しかし、ディジョンの名物はワインだけではない。
 ヨーロッパでも数少ない、パワフルなロマネスク様式の彫刻を味わうことのできる古い教会がたくさん残っているのである。

 ディジョンの大聖堂も、特徴的なロマネスク彫刻がたくさん残った地下聖堂が残っていて、ディフォルメ的美学をたっぷりと味わうことができた。ロマネスクは、私の趣味に必ずしも100%合致するものではないが、それでもやはり本物の持つ力に触れて強い印象を受けたのであった。

 その後、いよいよ楽しみにしていた、ブルゴーニュでブルゴーニュワインを飲みながらの夕食である。

 ソムリエ氏の助言に従い、料理ごとにグラスでワインをあさせる。

 まずはエスカルゴ・ブルゴーニュ風で始める。
 これにはシャブリを勧められた。
 エスカルゴの、やや癖のあるパワフルなコクが、シャブリのミネラリーなカサカサした味わいに良く合った。

 メインには子牛の腎臓を注文。
 腎臓は一度食べてみたいと思っていたのだが、日本ではまったくお目にかかれなかったのが、はるばるディジョンでようやく味わうことができた。名前は失念したが、これまたソムリエ氏お勧めの地元の赤ワインの、ブルゴーニュにしてはかなりどっしりした味わいのものとがっぷり4つに組み、これまた美味。

 ワインが少々余ったので、チーズを頼み、デザートにはアイスクリームの盛り合わせ。

 やはりブルゴーニュは、ワインだけでない美食の都だ。
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赤のレス

●このエリアではシャルドネ100%のワインは「ブルゴーニュ・ヴェズレー」のアペラシオンを名乗ることができます。「エリア的にはシャブリに近いのですが、土壌はキメリジャンではなく粘土質が主体になります。新世代らしい、しなやかできれいなスタイルの中に、しっかりと

  • 2007/08/11(土) 08:18:58 |
  • シャブリがいいと思う
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