趣味の迷宮 ~LABYRINTHVS AD PARNASSVM~

作者Tiberius Felixの迷宮的な趣味に関する雑記帳。 主に音楽、映画、読書、語学、グルメなどの感想・論評を中心に、興味の赴くまま無秩序に迷宮的に書き綴っていくつもりです。

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画竜点睛を欠く

 ブラームスの作風は、私には非常に相性が良い。

 以前、ベートーヴェンは理想家で、ブラームスは夢想家だ、というような話を書いたことがあるが、やはり手の届かぬ憧れを夢想する私には彼のメンタリティが非常に共感を呼ぶのである。

 その中でもピアノ三重奏はかなり好きで、特にラ・ガイア・シェンツァという団体がNuova Eraに録音した、オリジナル楽器による第一番と第四番の録音は、オリジナル楽器愛好家の私には最高の一枚の一つである。

 これ以外にオリジナル楽器による録音がないのが残念だったが、先日タワーレコードで、「ブラームスピアノトリオ全集第三巻・第四巻」と言うタイトルのCDをふと手に取ってみると、見事オリジナル楽器の録音であった。

 早速購入して、演奏を堪能したのだが、第三巻・四巻はすでに持っていた第4番に、クラリネットトリオ、ホルントリオ、弦楽六重奏の編曲と言う内容で、メインの1,2,3番は入っていない。

 これは第一巻・第二巻を買わなくては。
 ネットで検索してみると、流通在庫も市場に残っているようである。早速注文。

 届いたものを聴いてみると……

 なんと、ヴァイオリンとチェロはオリジナル楽器を使用しているのに、ピアノがあろうことかベーゼンドルファーのモダンピアノだったのだ!

 ベーゼンドルファー自体は良いものであるし、演奏も生き生きとしていてなかなか楽しめるものだったのだが、いかんせんモダンピアノでは高音が強く響きすぎる。あのカタカタとした、やっとこさっとこ鳴らしている感じのオリジナル楽器の木質の枯れた高音をこよなく愛する私にとっては、フレッシュライムを期待して頼んだギムレットが、砂糖たっぷりのライムジュース製だった時のがっかり感に近いものがどうしてもぬぐえないのである。

 画竜点睛を欠く、としか言いようがない。
 ボーナストラックでオリジナル楽器で再録音してくれないかなぁ……。
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