趣味の迷宮 ~LABYRINTHVS AD PARNASSVM~

作者Tiberius Felixの迷宮的な趣味に関する雑記帳。 主に音楽、映画、読書、語学、グルメなどの感想・論評を中心に、興味の赴くまま無秩序に迷宮的に書き綴っていくつもりです。

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プロシュート・フィーキにチャレンジしてみたものの

 いちぢくが出回り始めた。
 秋だ。

 以前から一度、いちぢくの季節に試してみたかったことがある。それは、プロシュート・フィーキ。生ハムメロンのメロンの代わりに、いちぢくを使った料理である。

 日本では甚だ評判の悪いプロシュート・メローネ(生ハムメロン)であるが、これは日本のデザートになるためだけに血のにじむような品種改良を重ねてきたメロンを使うからであって、それはあたかも100メートル走の選手にマラソンを走らせるような暴挙に他ならない。せっかくの持ち味を殺し合ってしまうのだ。

 イタリアでは、もっと肉質が硬く、甘さ控えめの、より原種の瓜に近いような味わいのメロンを使う。これが、塩味とうまみ成分豊かなプロシュートと非常に相性が良い。

 それゆえ、パルマのプロシュートは手に入っても、そのようなメロンの調達が困難を極める日本ではまず新の魅力を知ることのできないメニューが生ハムメロン、プロシュート・エ・メローネなのである。

 このメニューのさらに上級編が、プロシュート・エ・フィーキ、すなわち生ハムいちぢくである。

 イタリアでも一年中出回るメロンと違い、いちぢくはまず秋口にしか出回らないので、これをイタリアで味わうためには、日本人給与所得者が休みを取るのは難しいごく限られた一時期にイタリアに行かねばならない。私のような労働者身分の人間には、なかなか無理な話である。

 そこで、まずは日本で試してみることにした。

 スーパーで、いかにもうまそうないちぢくパックを購入し、パルマ産の生ハムと一緒に食してみる。

 ……微妙(苦笑)。

 メロンと同じ理屈だろうが、いちぢくが少々甘すぎる気がする。イタリアのいちぢくはもっと甘さ控えめで肉質が硬いか、あるいはデザートに適さない程度に未熟ないちぢくを使うのか、きっと生ハムメロンと同様の理由が妥当するに違いない。

 いつかはいちぢくの季節にイタリアに行ける身分になりたいものだ。
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コメント

メロン、いちじく、さらに洋梨(pera)は、日本ではなかなか…ですね。

以前、スペインの田舎に住んでいる日本人画家だったかが、お隣の農家に大根の種を分けたという話を読んだことがあります。
なんとか日本料理店に出荷できるだけの収穫にはこぎつけたものの、大根特有の辛さが抜けてしまったとか。
「風土」とはよく言ったもので、同じ種を使っても、同じ味わいは再現できないものなのですね。

ところで、私は今日はパルマ テアトロ・レージョの「リゴレット」のDVDを鑑賞しました。
食通とオペラ好きの町で、その上美人も多いそうで、さすがはイタリアで1,2を争う生活水準の都市ですね。
私は2001年に訪れた際に、二度に渡って両替の額をごまかそうとした郵便局の外為窓口の婆とバトルする経験もしましたが。

  • 2007/09/06(木) 00:39:08 |
  • URL |
  • なつ #3ItBdoaY
  • [ 編集]

 確かに、「風土」というものはありますよね。

 同じパルマのプロシュートでも、パルマで腿丸ごとからそぎたてのを食べるのと、真空パックされて過酷な飛行機旅行をしてきたものを食べるのとでは、やはり違います。

 食べ物よし、オペラよし、そして美人多しとくれば、mangiare cantare amare完全制覇ですね。イタリアの鑑!

  • 2007/09/06(木) 21:37:59 |
  • URL |
  • Tiberius Felix #-
  • [ 編集]

中が緑のマスクメロンではなくて、イタリアみたいな赤肉メロンを生ハムに合わせるといいですよ。

日本のいちじくと西洋いちじくは品種が違うので、同じ味わいにはなりません。便秘の方には日本のいちじくは漢方でも使われていて、効果てきめんだとか。自分としては、そのまま別々に食べる方が好きです。もしも、生ハムに合わせるなら干しいちじくや干し柿がいいですよ。

  • 2007/09/07(金) 11:08:32 |
  • URL |
  • gramophon #mQop/nM.
  • [ 編集]

>gramophonさん

 あのメロン、日本でも手に入るんですね。ちょっと探してみます。

 西洋のいちぢくは、やはり品種が違うんですね。やはり向こうで食べないとわからない味なんでしょうね。

 干し柿と生ハム、というのも面白そうですね。まぁ、私も別々に食べるのが一番好きですが(笑)。

  • 2007/09/08(土) 11:11:14 |
  • URL |
  • Tiberius Felix #-
  • [ 編集]

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