趣味の迷宮 ~LABYRINTHVS AD PARNASSVM~

作者Tiberius Felixの迷宮的な趣味に関する雑記帳。 主に音楽、映画、読書、語学、グルメなどの感想・論評を中心に、興味の赴くまま無秩序に迷宮的に書き綴っていくつもりです。

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名月、名曲、流し聞き

 昨日は仲秋の名月だったそうで、本来ならば優雅に月見でもしたかったところだが、残念ながらそうもいかなかった。

 しかし、帰り道に歩きながら見た13夜の月は大変美しく、半透明の雲の中から出たり入ったりしながら秋らしい澄んだ空気を煌々と輝かせているかのように感じられた。

 というわけで昨夜は帰宅が遅く、スピーカーを鳴らすことがはばかられたこともあり、iPodで月関係の音楽を楽しんだ。

 まずは定番、ベートーヴェンの「月光」。モデレータをかけたフォルテピアノで聴く第一楽章は、まさに雲からもれ出づる朧月のよう。ベートーヴェンはこの作品に月のイメージなどみじんも持たずに作曲したのだそうだが、これに「月光」というサブタイトルをつけた後世の人(一体誰なんだろう)はなかなかの慧眼だと思う。

 ちょっとシェーンベルクの「月に憑かれたピエロ」という感じではなかったので、今度はドビュッシーの「月の光」を聴く。19世紀末のエラールの音はこれまた特有の響きを持っていて、見通しの良いドビュッシーを聴くことができる。蒸し暑い夏の夜の月ならともかく、澄んだ空気の亜紀の月光にはこういう音色のほうがふさわしいであろう。

 曲の雰囲気の流れから、ジャンルはJpopに流れ、鬼束ちひろの「月光」、そして桑田圭祐の「月」を聴く。秋の物悲しさ、という中秋の名月の別の側面がにわかにクローズアップされてくる。

 そして月光のイメージに彩られた作品で忘れてはならないのが、私が愛してやまぬ「The Highwayman」だ。この詩にうたわれた月光のモチーフは、何度聞いても素晴らしい。

 作品のイメージからの連想で、ちょっと月から星に脇道をそらし、プッチーニの「星は光りぬ」を、パヴァロッティの歌で。しかし、パヴァロッティの華々しい声で聴くとあの凄絶なシーンよりもむしろ、星の如く輝く彼の歌声にただ聴きほれるのみ、となる。

 月に帰るべく、今度は「Fly me to the moon」。歌唱はシナトラ御大である。せっかくジャズ方面に来たので、リー・モーガンの「月の砂漠」でも聴いてみたいところだが、残念ながら私はその音源を持っていないので、断念。

 最後の締めは、私をアイルランド音楽に開眼させるきっかけになった一枚、「ケルティック・ムーン」から、一番のお気に入りの「ファイナル・ファンタジー・4・メインテーマ」。あの名作ファイナルファンタジー4のテーマ音楽のアレンジヴァージョンなのだが、シャガールの絵のイメージのように、星空を飛び回るかのような幻想的で神秘的なアレンジがなんとも心地よい。これは小学校5年の時に買ったCDだからかれこれ15年は聴き続けている計算だ。

 他にも戸川純の「蛹化の女」、エンヤの「Anywhere is」、中島みゆき「雨月の死者」「月の赤ん坊」など、月をモチーフに使ったお気に入りの曲は数多くあるのだが、さすがに眠くなってきたのでこれにて御馳走様、というところ。

 非常に心地よく眠れたことは言うまでもない。
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男たちの大和 / YAMATO

戦争の描写は激しいですし、本当は好きでは無いジャンルの映画です。でも、戦争ってこんなに苦しくて辛くて恐ろしいものだった、と改めて感じさせられる映画でした。観て良かったです。言葉等はやっぱり、本物に聞きなれている私たちには笑えてしまうところもありましたが、

  • 2007/09/29(土) 06:55:21 |
  • J-POPのレビュー
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