趣味の迷宮 ~LABYRINTHVS AD PARNASSVM~

作者Tiberius Felixの迷宮的な趣味に関する雑記帳。 主に音楽、映画、読書、語学、グルメなどの感想・論評を中心に、興味の赴くまま無秩序に迷宮的に書き綴っていくつもりです。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

BGMは語る

 ここのところ決算説明会にお伺いすることが続いていた。

 で、ふと気付いたのだが、開始前の待ち時間にBGMが流されることがしばしばあるのだが、そのBGMが意外と雄弁に決算内容を語るのである。

 たとえば、バッハのヴァイオリン協奏曲ホ長調。
 拡張高いメロディラインと、いかにもドイツバロックの堅固な作品構造は、押しも押されぬ保守本流、古典中の古典と言う風格を感じさせる。
 これを流していたのは、日本を代表する某老舗企業で、業界の保守本流、決算結果もまたこのBGMのように威厳と風格にあふれた素晴らしいものであった。

 一方、ブラームスの交響曲第一番の第四楽章。バッハやベートーヴェンのような音楽を書きたいという自負のもと、実際に劣らない素晴らしい充実した作品を書きあげてはいるが、どこか手の届かぬものへの尽きぬ憧れと、手の届かないことを受け入れるしかない諦念のようなものを感じる作品だ。
 これを流していたのは、上記のバッハを流していた企業の同業他社で、確かに引けを取らない立派な内容ではあるのだが、どうしてもバッハには手が届かない、そんな思いが見事に現れていた気がする。

 一風変わったところでは、ドビュッシーの「水の反射」。
 いかにも印象派と言った感じの、ソフトフォーカスでもやもやと漂うような聴き心地の、ある種白昼夢的な印象のある作品だ。
 これを流していたのは、予想外に目標利益が達成できなかった企業であった。
 もやもやとソフトフォーカスで煙に巻いて逃げておきたい企業心理の反射だろうか(苦笑)。

 そして強烈だったのが、大赤字を出して一時苦境に陥った某企業。
 作品の詳細は不明だったのだが、"Salva me"というラテン語の歌詞が聞き取れた。
 おそらく教会音楽であろう。
 ……「私を助けて下さい、神様」

 音楽の力は雄弁だ。
 
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://tiberiifelicis.blog10.fc2.com/tb.php/386-534c9dab
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。