趣味の迷宮 ~LABYRINTHVS AD PARNASSVM~

作者Tiberius Felixの迷宮的な趣味に関する雑記帳。 主に音楽、映画、読書、語学、グルメなどの感想・論評を中心に、興味の赴くまま無秩序に迷宮的に書き綴っていくつもりです。

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見ぬもの清し

 世の中、奇妙な食材のアイディアには事欠かないものである。

 そんな奇妙な食材の、かなり強烈なものに出くわした。

 それは、コピルアクなるコーヒー豆である。

 なんと、コーヒーの実をジャコウネコに食べさせ、消化して出てきたもの(つまりフンですね)の中から消化されずに丸ごと出てきたコーヒー豆を取りだし、きれいに洗浄していったものだとか。

 これを始めて店頭で見かけたとき、正直いくらなんでも食指が動かなかった。

 ところが、私が毎週コーヒー豆を買いに行く専門店で限定目玉商品としてディスプレイされており、宣伝文句にも大変力が入っていたせいか、行くたびに在庫の量が減っているのである。

 「時期入荷未定!お早めに!」などと言われてしまうと、猫を殺すというあの好奇心がむくむくと私の心をむしばんでいく。

 しかも値段がすさまじい。

 わずか100グラムで3000円也!!

 これがまた、猫を死の淵へと追い立てる(苦笑)

 結局、本当に残りわずかとなったところで、買ってしまった。

 大丈夫、きれいに洗ってあるし、高温で黒焦げになるまで言ってあるのだから、当然に熱消毒されているし、熱湯で抽出して飲むものなんだから、なおさら消毒されているはずだ、と無理やり自分を納得させ(苦笑)、この想像を絶するコーヒーを入れてみる。

 ……意外にまろやかで、少し甘いような、そして少し動物っぽいような(苦笑)、独特の香りがする。味わいは、酸味が良い感じにまろやかにやわらげられていて、しっかりした苦みとどっしりとしてうまみとコクが、非常にバランスよく、なるほどこれは高いだけのことはある、と実感できる味わいであった。

 まあ、古人曰く見ぬもの清しと。

 リスクを取ってこそリターンを得る、ということである(苦笑)。
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コメント

 阿川弘之さんの『食味風々録』新潮文庫の中の「ひじきの二度めし」に出てきます(P.21)。大蔵官僚の昔話を記したものの中に「栗鼠の糞」があり、戦前には総督がオランダ女王に献上する程のものだとか。
 阿川さんも、私も味わったことありませんから、とても貴重な経験でしたね!

  • 2007/12/11(火) 14:33:57 |
  • URL |
  • gramophon #mQop/nM.
  • [ 編集]

>gramophonさん

 ほう、オランダ王室御用達でしたか。さすがは100グラム3000円!

 「ひじきの二度めし」、以前日記にお書きでしたね。読んでいてくすくす笑ったのを覚えています。さすがに人間のものとなるとどんなに美味と言われようがごめんこうむりたいですが……。

 いずれにしても、一種独特の風味がついた、不思議なコーヒーでした。勇気を出して、一度試してみる価値はあると思いますよ!

  • 2007/12/12(水) 23:45:19 |
  • URL |
  • Tiberius+Felix #-
  • [ 編集]

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