趣味の迷宮 ~LABYRINTHVS AD PARNASSVM~

作者Tiberius Felixの迷宮的な趣味に関する雑記帳。 主に音楽、映画、読書、語学、グルメなどの感想・論評を中心に、興味の赴くまま無秩序に迷宮的に書き綴っていくつもりです。

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第九の迷宮

 おととしの12月にも第九の比較記事を書いたことがあったが、この作品は何か人を突き動かすものがあるに違いない。

 それゆえ莫大な量の同曲異演、果ては同曲同演の音源違いなどと言う極北的CDすらもすさまじい量が発売されている始末である。

 その中でも、やはりフルトヴェングラーの演奏するものは別格と見え、同曲同演のマスタリング違いが非常に多い。

 そんなフルトヴェングラーの残した第九録音の中でも最も人気の強いのが、1951年のバイロイト音楽祭でのライヴ録音である。ところが、この録音の「異版」なるものが世に出たのである。

 これは日本のフルトヴェングラー協会が発掘した音源らしいのだが、どうやら今まで世に出回っていた「1951年のバイロイト音楽祭ライヴ」とは内容が異なるらしいのだ。

 で、聴き比べてみた。

 どちらが本物のライヴなのか、などと言う問題は、素人の私の手に負える問題ではない。

 ただ、一つ感じたのは、新しく出た方の録音は、どこかクールな印象があるということである。私は、1951年のバイロイトのすごさの最たるものは、彼の第九録音のうち、私が聞いたことのある7種(1939年ロンドン、1942年ベルリン(1)、同(2)、1943年ストックホルム、1951年バイロイト(従来版)、1953年ウィーン、1954年ルツェルン)の中でずば抜けて熱狂的なパワーを感じさせる点にあると考えている。

 ところが、新しい方の録音を聴くと、熱気よりも何かこう落ち着きとか冷静な計算のような物の方が強く感じられてしまうのである。

 特に第一楽章でその傾向が強いし、また、有名な第四楽章の最後の最後での音のはずれもない。どこか落ち着いているのである。

 私は、どちらが好きか、と言われたらば、従来の録音を取りたいと思う。
 ……もちろん、某レーベルから出た良質なLPでの良質な板起し盤で、ではあるのだが(笑)
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