趣味の迷宮 ~LABYRINTHVS AD PARNASSVM~

作者Tiberius Felixの迷宮的な趣味に関する雑記帳。 主に音楽、映画、読書、語学、グルメなどの感想・論評を中心に、興味の赴くまま無秩序に迷宮的に書き綴っていくつもりです。

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Vera pizza napolitana

 イタリアも北の方へ行ってしまうと、ピッツァはスナック扱いされてしまうようであるが、 発祥の地・ナポリでは気軽であっても立派な料理である。

 それゆえか、ナポリの人々はナポリ式のピッツァをとても大切にしていて、ナポリ・ピッツァ協会は正しいナポリ式のピッツァを供する店に”Vera pizza napolitana"の称号を与えて正しいナポリ式のおいしいピッツァの普及に努めているのだそうである。

 実はこの、Vera pizza napolitanaの称号を持つ店は日本にも20数店存在する。

 そんな、真のナポリピッツァの称号を持つ店の一つが、横浜駅からほど近い、本場イタリア式にTRATTORIAの看板をかかげるO Pulcinellaである。

 前々から一度行ってみたいと思っていた店に、念願叶っていくことができた。

 看板はトラットリアでも、お店の品質はリストランテと言ったところであるため、きちんとアンティパストにプリモ、セコンド、ドルチェとがっつりフルコースを味わう。プリモのパスタを半量にしてもらい、ピッツァを付け加えるのである。

 まずはアンティパスト。株や香草、トマトなどに彩られたホタルイカを堪能する。
 アペリティーヴォに頼んでいたカンパリソーダの後味にホタルイカのうまみがしみ込むように広がる。

 続いて、プリモである。残念ながら名前を失念したのだが、ちょうど野菜のもやしの太さと長さに作られた大変コシのあるパスタで、これぞ手打ち生パスタのアル・デンテ!と、喝采を叫びたくなるような素晴らしいゆで具合であった。ソースはトリッパに子牛のひき肉を合わせたもので、臓物ならではの豊かなコクを生かしつつ、味付けは非常にあっさりとした塩味で、これがパスタの食感との相性抜群であった。これは白ワインが合う、と確信したので、グラスのハウスワインを注文。はたして予測通りの良い組み合わせであった。

 半量で頼んだのがもったいないと思うようなおいしいパスタだったのだが、この後には残りの半分としていよいよヴェラ・ピッツァ・ナポリのお出ましである。薪の火で焼きあげる真のナポリピッツァは本当に香ばしさ、パリパリ感、もちもち感、モッツァレッラチーズのとろけ具合、どれをとっても素晴らしい。ナポリで食べた、まさにあの味が広がるのだ。一口かみしめるや、私の心は花冷えの雨天を超えて、あの5年前の夏の澄み切ったナポリの空の下にひとっ飛びだった。

 グラスワインをお代わりして、セコンドは鰆とホワイトアスパラガスのグリリアータ。
 おそらく炭火を使っていると思われる、表面のパリッとした焼き上りの歯触り、内部のフワフワ感が心地よく、白ワインが進む。絶妙なのは塩加減で、魚のうまみ、アスパラガスの甘みがその塩の力で大変豊かに引き出されていて、素材の味を生かすとはまさにこのことかと感心する一皿であった。

 ドルチェにはナポリ名物ババを注文。前回ナポリを訪ねた際に食べ損ねていたので、この機会にと飛びついた。
 ババというのはラム酒ベースの香りのよいシロップをたっぷり吸いこませたしっかり目のスポンジケーキで、ざらっとした舌触りの中から香り高いシロップがじわっと染み出てきて、大変素晴らしいデザートであった。もしまたナポリを訪ねることがあれば、今度はぜひ食べてこようと思う。

 最後にエスプレッソを味わって、お会計。前日に結婚式で御馳走をたっぷり食べてきたという同席者にも、結婚式の食事よりおいしかったと大好評で、何よりであった。
 やはり、美味いものは話を弾ませますなぁ。
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