趣味の迷宮 ~LABYRINTHVS AD PARNASSVM~

作者Tiberius Felixの迷宮的な趣味に関する雑記帳。 主に音楽、映画、読書、語学、グルメなどの感想・論評を中心に、興味の赴くまま無秩序に迷宮的に書き綴っていくつもりです。

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「実用」ラテン語

 普通語学において「実用」といえばリスニングにスピーキングである。無理矢理ラテン語で言うならアウディーエンスにディーケンスである。
 ところがラテン語は死語、古代ローマ帝国で使われていたものの現在ネイティヴに話す人は一人として存在しない。したがってアウディーエンスもディーケンスもへったくれもないじゃないか、と思いきや、この趣味の迷宮の中では、あるのである。

 それはクラシック音楽の世界である。モーツァルトのレクイエムをはじめ、カトリック系の宗教音楽は基本的に歌詞がラテン語で、宗教音楽以外でもカルミナブラーナやマーラーの交響曲など、ラテン語の歌詞を持つものは多い。そこでアウディーエンスなのである。中学生くらいで洋楽に興味を持ち始めた人は、英語の歌詞を覚えて歌おうと試みた経験があるだろう。私のようにマニアックな人間ならば、覚えた歌詞の意味が判らないままほっておく手はなく、当然単語の意味を調べ内容も理解したくなる。そして英語のまま意味が分かるようになり、耳に入ると同時に歌っている内容がわかるようになったとき、その歌から得られる喜びが何倍にもなった経験を持つ人は、私以外にも一定数以上いるはずである。
 
 で、同じ事をラテン語でも、というわけで、これぞ「実用」ラテン語である。

 中3の終わり頃のファイナルファンタジー7の「片翼の天使」での強烈なインパクトを皮切りにレクイエム、カルミナブラーナ、ブクステフーデのカンタータなど、ぜひともラテン語で意味をわかりたいお気に入りの「歌」が増えるにつれ、大学でラテン語を4年間履修するにいたり、今もこの「実用」ラテン語に触れているのだが、ここ数日は思うところあってオルフのカルミナブラーナを聴いている。幸いなことに私自身に直接の影響はないのだが、私の身近なところで最近起こった恐るべき出来事を見るにつけ、また間近に控えた重要な試験が迫るにつれ、究極的に人生を支配する運の力のすさまじさ、恐ろしさに思いをめぐらせつつ、この運命の女神へのいわば愚痴が心にしみてくるのだ。

 O Fortuna!!
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コメント

さすがです

ラテン語を学べば随分曲の理解も深まりますね。このところ「蓄音機の会」は月初めの土曜日にやってます。ヨアヒム、イザイのSP盤は賣りませんので、機会があれば是非聞きにいらして下さい。12月3日(土)にはウーロン亭ちゃ太郎さんによる「オペラ落語」があります!必聴です。

  • 2005/10/06(木) 11:39:46 |
  • URL |
  • gramophon #-
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高校生のとき、合唱部を手伝いに行って、その時ラクリモーザという全編ラテン語の歌詞の曲を地区大会の参加者全員で歌ったことを思い出しました。今となってrは懐かしい思い出です。

  • 2005/10/07(金) 00:04:45 |
  • URL |
  • はらだ #-
  • [ 編集]

こんばんは。

>gramophonさん

 月初めなのですね。来月頭は仕事の繁忙期でお伺いできるかどうか微妙ですが、都合がつけば是非。
 「オペラ落語」、以前新聞記事で見て興味を持っていました。こちらのほうはもう仕事も落ち着く時期ですので是非お伺いしたいと思います。

>はらださん

 「ラクリモーザ(「涙の」という意味)」はレクイエム(葬式ミサ)の一節ですね。「涙あふれる恐ろしい最後の審判の日に死者がよみがえり裁かれる、そのとき彼に永遠の安息を与えたまえ」、という祈りの言葉が歌われる部分です。グレゴリオ聖歌の時代から、モーツァルトやヴェルディの作品に至るまで、とても美しい部分として目立っていることが多いとおもいます。

  • 2005/10/07(金) 01:46:59 |
  • URL |
  • Tiberius Felix #-
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合唱舞踊劇「カルミナ・ブラーナ」

「器楽と魔術的映像を伴う独唱者と合唱のための世俗的歌曲」というサブタイトルのついている「カルミナ・ブラーナ」は、本来踊りを伴った舞台形式の作品として書かれたもの。オルフの構想した「カルミナ・ブラーナ」を求めて活動して10年、私たちO.F.C.は年末にオルフの劇的三部作を一挙上演致します。是非、舞台をご覧頂き、「カルミナ・ブラーナ」の世界を堪能してください。

  • 2005/11/16(水) 03:46:59 |
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  • O.F.C. #QXi4QmTk
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