趣味の迷宮 ~LABYRINTHVS AD PARNASSVM~

作者Tiberius Felixの迷宮的な趣味に関する雑記帳。 主に音楽、映画、読書、語学、グルメなどの感想・論評を中心に、興味の赴くまま無秩序に迷宮的に書き綴っていくつもりです。

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Prime minister Plays Chopin

 ポーランド共和国独立は1918年、大戦と革命によるドイツ帝国・ロシア帝国・オーストリア=ハンガリー帝国の相次ぐ崩壊の中で成し遂げられたのであったが、このとき初代首相となったのは、当時世界的ピアニストだったパデレフスキと言う人物であった。

 この人は大変に人気のあった演奏家だったようで、パリ、ロンドン、ウィーン、アメリカ等、世界各地を演奏して回っていた大スターだったそうである。

 ピアニストとしての全盛期は1900年ごろまでで、それ以降は祖国ポーランドの独立運動の方に熱を入れて音楽活動の方は停滞気味だったようなのだが、1911年から12年にかけて、パリ・ロンドン・スイスで録音を行っている。

 その録音の復刻CDを手に入れたので、早速聴いてみた。

 アコースティック録音盤は復刻CDでは蓄音機で再生した時の3割ほどの実力も挽き出せないのが通例であるが、このCDでは6割くらいの力を引き出しているように思われる。

 演奏は典型的な19世紀ロマンティストと言う感じで、テンポの崩し方や華麗なパッセージの聴かせ方など、なるほどこれは当時人気が出たことだろう、と思わせる。特に得意中の得意、ショパンなど、非常に情熱的でアグレッシヴで、それでいて非常にしゃれっ気を感じさせる歌い方である。何と言うか、こう、音楽がどこまでも外向的なのだ。

 彼の演奏を聴いていると、なるほど政治運動に入れ込むタイプかもしれない、と妙に納得してしまうのだった。

 ポーランドの(元)首相の演奏で聴くショパン、と言うのもなかなか乙である。
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コメント

外向的

SP盤は処分しましたが、確かにパデレフスキーは外向的な演奏ですね。機知に富んで相手を心地よくさせてくれる感じがします。あの時代の個性的な演奏家の中ではおとなしいかも知れません。

  • 2008/05/07(水) 13:51:28 |
  • URL |
  • gramophon #mQop/nM.
  • [ 編集]

SPで聴くと、きっともっとはっきり外向的に聴こえるのでしょうね。

あるいは、外向的でありすぎるがゆえに個性が強すぎない結果になるのかもしれません。

  • 2008/05/08(木) 00:22:11 |
  • URL |
  • Tiberius Felix #-
  • [ 編集]

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