趣味の迷宮 ~LABYRINTHVS AD PARNASSVM~

作者Tiberius Felixの迷宮的な趣味に関する雑記帳。 主に音楽、映画、読書、語学、グルメなどの感想・論評を中心に、興味の赴くまま無秩序に迷宮的に書き綴っていくつもりです。

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グラエキアからエトルリアへ~迷宮的旅行記第7章(8)

 フィレンツェについて最初に感じたのは……街がきれいだと言うことだ(笑)

 ローマの町は、古代と現代が渾然一体となった特有のカオスを感じるし、ナポリは南イタリアらしいカオスの権化だ(笑)

 これに対してフィレンツェは、ぐっと整然とした印象である。

 フィレンツェで目にするトスカーナ大公時代のメディチ家に関連する碑文には、DVX ETRVLIAE、すなわちエトルリアの指導者、と刻まれているので、トスカーナというのはかつてエトルリアと呼ばれていた地域なのであろう。

 技術水準の高いことで知られたローマ人は、その技術をエトルリアに学んだと言うから、整然とした街の印象はそう言うところからきているのかもしれない。そう言えば、ギリシア植民都市だったナポリの雰囲気は、ギリシア的激情を感じるものがある。

 さて、昼をスフォリアとバッバというナポリの二大名物お菓子を食べただけにしておいておなかをすかせておいたので、夜はフィレンツェに欠かせぬビステッカを食べに行く。

 口コミで評判の良い、ラティーニと言う店を訪ねるも定休日。ということで、前回ビステッカを食したブーカ・マリオにもう一度行くことにした。

 今回は二人分の量を頼むことができるので、Tボーン本来の、片側にはフィレ、片側にはサーロインという食べ方ができた。前回は、1人前ということでフィレの部分だけだったのである。

 相変わらず、このステーキのおいしさは素晴らしい。肉を最もおいしく味わう方法だと思う。
 表面はカリッと、中はほんのりあたたかいレアに焼かれ、血の滴る肉をかみしめると力強い歯ごたえとともにうまみの凝縮された肉汁があふれ出てくる。勧められたシスト7世と言うキャンティクラシコは、キャンティらしい軽やかでバランスの良い渋みと酸味に、うっすら動物香の入った味わいで、これがまた肉の味わいと完全に調和するのである。

 これだけの肉を食べきっても、ドルチェは別腹だ(笑)
 旅行中はダイエットを忘れ、とても美味しそうなレモンクリームのタルトをいただく。
 肉で重たくなった腹に、軽やかなレモン風味が実に心地よい。
 食後酒にリモンチェッロを一口いただき、エスプレッソで口直しをして、ホテルに戻って眠りについた。(続く)
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