趣味の迷宮 ~LABYRINTHVS AD PARNASSVM~

作者Tiberius Felixの迷宮的な趣味に関する雑記帳。 主に音楽、映画、読書、語学、グルメなどの感想・論評を中心に、興味の赴くまま無秩序に迷宮的に書き綴っていくつもりです。

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湖、潟~迷宮的旅行記第7章(11)

 翌朝、朝食を済ませたのち、地下鉄に乗ってドゥオモを訪ねる。

 残念ながら修復工事が続いており、足場に覆われた状態であったのだが、工事の終わったところは足場が撤去されていて、驚くほど輝かしく磨きあげられていた。

 前回訪ねた時には、全体が黒ずんでいて、ゴシックらしい威圧感を感じたものであったが、今回、磨きあげられてクリーム色に輝く大聖堂は、やはりロンバルディアといえどもアルプスの南側だ、ということを実感させてくれた。

 内部を見学したのち、また地下鉄に乗って、サンタ・マリア・デッレ・グラッツィエ教会へ赴き、レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」を鑑賞する。私は二回目の鑑賞であったが、母は初めての鑑賞で、また、ダン・ブラウンの熱心な読者でもあっただけに、感慨もひとしおだったようだ。実際、二回目に見た私も、あの実物の放つすさまじいリアリティには圧倒される。やはりレオナルドは天才だ。

 ミラノの二大見どころを制覇したところで、母がかねて行きたかったと言う、コモ湖を訪ねる。

 ミラノから電車で一時間くらいの所にあるコモ湖は、風光明媚なリゾート地として知られているが、確かに眼前に広がる山と湖の対比がなんとも美しい。確か失脚したムッソリーニが一時このあたりに幽閉されていたかと思うが、こんなところで幽閉されるなら私も幽閉されたいものだ(笑)。

 コモ湖周遊の遊覧船に乗り、景色を楽しむ。例によって昼食をゆっくりとる時間がなかったため、駅の近くのスーパーで切り売りのピッツァを買って食べてのだが、それはナポリのピッツァとは似ても似つかぬ代物で、生地はパニーニのパンを代用しているかのように思われ、こんなことならパニーニにしておくべきだったと悔やまれてしまった。

 さて湖の景色はすばらしかったのだが、乗り物に弱い、わけても船には特別弱い私は、案の定途中で船酔い。せっかくの景色も、魅力半減であった。

 一時間弱の遊覧航行から船が戻ってくると、私は大慌てで船を降り、倒れこむようにすぐそこのベンチに座り込む。乗り物酔いした時は、どういうわけか梅干しを食べると回復するのを経験的に知っていたので、きっとレモンでも利くだろうと思い、すぐ近くのバールで母にレモンのスプレムータを買ってきてもらう。

 ちょっと砂糖を入れすぎて甘くなってはいたものの、それでもレモンの酸味がきゅっと刺激を与え、だいぶ船酔いの苦しみは治まった。そこで、電車の時間まで、周囲の坂道を上って、ぶらぶらと散歩を楽しむことにした。私にとっては、乗り物酔いに脅かされずに済むこちらの方がだいぶ心地よかったが、やはり景色そのものは遊覧船のそれには一歩及ばなかったことは認めざるを得なかった。

 また電車でミラノに戻り、有名なガッレリアを歩いて、中央駅に戻り、今度は電車でヴェネツィアへ向かう。

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