趣味の迷宮 ~LABYRINTHVS AD PARNASSVM~

作者Tiberius Felixの迷宮的な趣味に関する雑記帳。 主に音楽、映画、読書、語学、グルメなどの感想・論評を中心に、興味の赴くまま無秩序に迷宮的に書き綴っていくつもりです。

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輝く迷宮~迷宮的旅行記第7章(13)

 翌朝、空は輝かしく晴れていて、町中が運河のきらめきに照らされて輝いていた。

 薄暗い印象の狭い道も、細い運河沿いのところだと、運河からの下からの光が当たって、思いのほか明るい。本当に空の表情次第でこの町の表情はここまで変わるのだ。

 まずはヴェネツィアで欠かせない、サンタ・マリア・デイ・フラーリ教会を訪ね、ティッツィアーノの聖母被昇天の祭壇画を鑑賞する。心を入れ替えたのか、今回はBGMの放送がなく、北ドイツの後期バロックのプロテスタント音楽でせっかくのヴェネツィアルネサンスのカトリック建築の雰囲気を損ねてしまうようなことはなく、純粋にイタリアルネサンス芸術としての建物全体とともにティッツィアーノの神品を味わうことができた。

 続いて、サン・ロッコ信徒会でティントレットを鑑賞する。建物が丸ごとティントレットに覆われていて、いつ行っても迫力に圧倒される。絵の保護のため、弱い光しか当てられないのが少々残念ではあるが、まあ仕方あるまい。

 サン・ロッコを後にすると、今度はリアルト橋を渡ってサン・マルコ広場へ歩いて行き、母のたっての希望でゴンドラクルーズに張り込むことになった。

 私が片言のイタリア語で価格交渉を行った故か、ゴンドリエーレは終始イタリア語で通してしまったため、私が母に通訳する羽目になったが、それでもまあ6割くらいは分かったので、私のイタリア語力も捨てたものではあるまい(笑)。

 ゴンドラは、両側に歩道のない細い運河を縦横に回ってくれるため、ゴンドラに乗らない限り見ることのできない街並みを味わうことができ、非常に面白かった。私はどちらかと言うと、広い表通りよりも一本入った裏通りに魅力を感じるタイプであるため、こうした運河をクルーズするというのはなんとも楽しかった。母もご満悦で、まあ、高い料金に見合う魅力があることは確かだろう。

 およそ一時間ほどのクルーズのあと、サン・マルコ広場に戻り、今度はアカデミア橋を渡って昼食を取りに行く(続く)
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