趣味の迷宮 ~LABYRINTHVS AD PARNASSVM~

作者Tiberius Felixの迷宮的な趣味に関する雑記帳。 主に音楽、映画、読書、語学、グルメなどの感想・論評を中心に、興味の赴くまま無秩序に迷宮的に書き綴っていくつもりです。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

落下の王国

 映画「落下の王国」を鑑賞した。

 世界各国でロケを積み重ね、CGに頼らぬ映像美を紡ぎだしたというのが売りの作品である。

 世界各地の遺跡や宮殿、自然遺産などでのロケ画像は、この上ない美しさで、カメラワークも絶妙、映像美を堪能するにはこれ以上はないといえるすばらしい作品であった。

 しかし、そうした映像美もさることながら、この物語もなかなかに興味深いものであった。

 かいつまんで言うと、撮影中に負傷し、入院中のスタントマンは、けがの上に失恋まで重なってすっかり生きる気力を失い、自殺願望を抱いているが、自殺のための薬物を手に入れようと、同じく骨折で入院中の5歳の少女にアドリブで壮大な物語を語る、というストーリーである。

 劇中劇が中心となる重層構造の物語というわけであるが、この物語の壮大さ、聞く者を引き込む力と、劇本編の進行の有機的一体性、対位法的立体感が、「物語」というものの持つ、人にえもいわれぬ喜びと力を与える力を、余すところなく描き出している。

 映像美の素晴らしさと、物語の素晴らしさを、有機的に味わうことのできる、大変すばらしい作品であった。

 
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://tiberiifelicis.blog10.fc2.com/tb.php/489-4ff09835
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。