趣味の迷宮 ~LABYRINTHVS AD PARNASSVM~

作者Tiberius Felixの迷宮的な趣味に関する雑記帳。 主に音楽、映画、読書、語学、グルメなどの感想・論評を中心に、興味の赴くまま無秩序に迷宮的に書き綴っていくつもりです。

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上海蟹初体験

 今月の頭の話で、もうだいぶ時間がたってしまったが、上海蟹を初体験してきた。

 すぐれたものにはアンチが付き物で、どういうわけか私の周囲の食に興味を持つ人々にはアンチが多く、今まで味わう機会を逃してきていたのである。

 いわく、食べるところが少ない、いわく、ワタリガニのほうがよっぽどうまい、いわく、味に見合った値段ではない、などなど。

 しかしながら、食わず嫌いを何よりも軽蔑する私は、こういう話を聞けば聞くほど、自分の舌で味わわねばならぬという思いを強めていくのであった。そして、数年来の思いを、ようやくかなえたわけである。

 まずは、紹興酒に生きたまま付け込んだ、酔っ払い蟹から味わう。

 こちらは、卵巣がウニのような甘みとこくにあふれ、大変パワフルな味わいである。
 それが、漬けこまれた紹興酒の少々癖のある香りと立体的な味わいをもたらす。
 これは美味い。

 ただし、やはりアンチ上海蟹論者の言う通り、殻に詰まった実は少なく、また食べにくく、この点ではワタリガニに劣ると認めざるを得なかった。

 また、紹興酒にたっぷりと使った蟹を中中途吸い込むように食べるので、言ってみれば紹興酒を一気飲みしているのと同じである。もう酔いのまわることまわること(笑)。かなり酒についよくないと、一匹食べ終える間に大変なことになりかねない。私は酒の強さは平均程度なので、べろべろになるということはなかったが、それでもだいぶ良いは回ってしまった(笑)。

 次に、蒸し蟹を雄雌半分ずつ味わう。

 オスのみそ(精巣)、メスの卵巣が美味とされているが、特にオスのみそが、しっとりと蒸しあげられてうまみが凝縮され、大変に滋味豊かな素晴らしい味わいであった。生の時のくせもきれいに抜け、純粋なうまみとねっとりとした心地よい食感が口中に広がり、なるほどこれは素晴らしい、とつくづく実感したものである。

 以上からすると、身全体を味わうのであればワタリガニに比べるとコストパフォーマンスが高いとはいえないかもしれないということは私も認めるものの、蒸し蟹のあの素晴らしいみその味わいはほかの何者によっても得難く、それだけで値段に見合う価値の十分にある素晴らしいものであると言うのが私の実感であった。

 来年も機会があればぜひ味わいたいものである。
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