趣味の迷宮 ~LABYRINTHVS AD PARNASSVM~

作者Tiberius Felixの迷宮的な趣味に関する雑記帳。 主に音楽、映画、読書、語学、グルメなどの感想・論評を中心に、興味の赴くまま無秩序に迷宮的に書き綴っていくつもりです。

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御本人登場(その1)・・・・・・クロイツェル

 ベートーヴェンのヴァイオリンソナタ第九番は「クロイツェル」と副題が付いているが、これは作品を検定された当時の腕利きのヴァイオリニストの名前からきている。

 あの名曲にして難曲をささげられるほどの演奏家ならばさぞや上手かったのだろうと思いきや、御本人は結局この作品を公の場で演奏することはなかったのだそうである。果たして腕が付いていかなかったのか、それとも作品が気に入らなかったのか。いずれにしても、名曲にありがちな「最初は理解されなかった」ということが、このアヴァンギャルドな作品にも起こったのかもしれない。

 ……という、音楽史的な知識でしか知らなかったクロイツェル御本人の作曲した無伴奏ヴァイオリンのための練習曲を、古楽器ヴァイオリンのヴェテランの一人、エリザベス・ウォルフィッシュがCPOレーベルに録音したのを知り、手に入れて聞いてみた。

 ……本当に「練習」という感じである。ショパンの練習曲のような、テクニカルな中に歌心が感じられる作品を創造していたのだが、これは音楽的筋トレとでもいおうか、難しそうなパッセージをひたすら無伴奏ヴァイオリンで弾きこなしていくという作品である。

 クロイツェル本人は結局、少なくとも練習曲で人を酔わせることができるほど器用な作曲家ではなかったということなのだろう。あるいはクロイツェル・ソナタの進化を理解できなかったのもむべなるかな、かもしれない。

 さて口直しに、クロイツェル・ソナタでも聴くとしよう(笑)
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コメント

クロイツェルは人の名前だったことも知りませんでした~!
興味を持たれたことがどんどん広がるのがおもしろいです。

  • 2008/12/22(月) 20:58:08 |
  • URL |
  • にゃほむにゃ #-
  • [ 編集]

>にゃほむにゃさん

ありがとうございます。
広がりすぎて時々収拾がつかなくなりそうなこともあります(笑)
それでタイトルを「趣味の迷宮」にしているんですよね。

  • 2008/12/23(火) 17:00:29 |
  • URL |
  • Tiberius Felix #-
  • [ 編集]

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