趣味の迷宮 ~LABYRINTHVS AD PARNASSVM~

作者Tiberius Felixの迷宮的な趣味に関する雑記帳。 主に音楽、映画、読書、語学、グルメなどの感想・論評を中心に、興味の赴くまま無秩序に迷宮的に書き綴っていくつもりです。

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「王侯貴族の愛した音楽」

 個人的な知己を得たこともあって、カウンターテナー歌手・演出家の彌勒忠志氏の関係するコンサートに行く機会が増えた。

 今日は六本木一丁目の泉ガーデンビルの中にあるオフィス設計ホールで、「王侯貴族の愛した音楽」と題したコンサートが開かれたので、鑑賞してきた。

 初期バロックのイタリア音楽を中心に、一部フランス音楽を組み入れた構成で、オスティナート・バッソの形式による作品が多く、オスティナート・バッソをこよなく愛する私にはたまらない構成であった。

 編成は、カウンターテナー、アーチリュート、ヴィオラ・ダ・ガンバというもので、歌を聴くにはぴったりの編成であろう。

 前半では、楽器の紹介や曲の解説などを交えながら、カッチーニやフレスコバルディ、カプスベルガー、メールラなどの作品が演奏された。特に印象的だったのはメールラのカンタータで、初期バロックらしい不協和音や半音階の効果的な使い方が目立ち、メロディの面白も抜群であった。

 休憩をはさんで後半には、私の偏愛してやまぬフレスコバルディの”Cosi mi disprezzate?”が演奏されたのが何よりもうれしかった。この曲をいつか生で味わいたいと思い続けていたので、今回は絶好のチャンスとなったわけである。彌勒氏の演奏は大変表情豊かで、この作品の本質を実によく表現していたと思う。

 さらには、これまた私のツボである、ラ・フォリアも取り上げられていた。
 マラン・マレの手になるこの作品は、非常にフレンチバロックらしい節回しがなんとも心地よく、私の好きなラ・フォリアの筆頭格の作品である。ホールの音響も、ヴィオラ・ダ・ガンバの音色をじっくり味わうには非常に良い響きで、心おきなくガンバの歌を味わうことができた。

 ラインナップはかなりマニアックな部類に入ることは間違いないが、プログラムの編成、演奏、ホールの音響を含め、非常に良いコンサートだった。
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