趣味の迷宮 ~LABYRINTHVS AD PARNASSVM~

作者Tiberius Felixの迷宮的な趣味に関する雑記帳。 主に音楽、映画、読書、語学、グルメなどの感想・論評を中心に、興味の赴くまま無秩序に迷宮的に書き綴っていくつもりです。

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「断る力」

 ビジネス本やハウツー本の類は、ふたを開けてみると精神論に終始しているものが大半で、読むべきものなどまれであるというのが私の認識である。

 ところが、私の良く行く書店では、会計や法務や投資理論などの実用書コーナーの隣にこの手の本が並べられていて、必要に迫られてそうした実用所を買いに行くと、自然とそうした本が目に留まる。

 で、先日、妙に迫力のある表紙写真に興味をひかれて手に取ってみたのが、勝間和代女史の手になる表題の本である。

 パラパラと読んでみると、これが意外と面白い。

 本質的には結局のところパラダイムシフトを説く精神論のようにも思われるのであるが、その精神論の語り方が非常に論理的・構造的で、あたかもキケローやクインティリアヌスなどのローマの古典法廷演説でも読んでいるかのように、「見せる」のである。

 その論理展開は明快かつ構造的で、さすがは「戦略系コンサルタント」(ある意味、一種の芸能人と言えるかもしれない)としての経歴のある著者の手になる作品だと思わせられる。ある種の話芸として、非常に楽しむことができた。

 こうして読んでいると、精神論ながらに共感するところが多く、確かに私に必要な能力のひとつが「断る力」であることは間違いないと妙に納得してしまう。これぞプロの話芸というものだろう。

 ところで勝間女史はエゴサーチなる、自分の名前をグーグル検索して何が書いてあるか調べる作業を定期的に行っているそうである。とすれば、御本人の目にこの文章も止まるのかもしれない。はてさて、御本人の目にこの感想はいかに映るのだろうか。
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