趣味の迷宮 ~LABYRINTHVS AD PARNASSVM~

作者Tiberius Felixの迷宮的な趣味に関する雑記帳。 主に音楽、映画、読書、語学、グルメなどの感想・論評を中心に、興味の赴くまま無秩序に迷宮的に書き綴っていくつもりです。

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レッドクリフ?

 幼いころから三国志に親しんできた私にとって、この映画の続編は必ずスクリーンで見るべきものという意識を持っていた。というわけで、決算発表という嵐の前の静けさの時期に、レイトショーで鑑賞してきた次第である。

 ハリウッドでのキャリアを重ねたジョン・ウーらしく、ストーリーの構成や画の造り方にハリウッド臭が漂ってはいるものの、それでも戦闘において「陣立て」というものが見えてくるような描き方をできているのが素晴らしい。

 赤壁といえば火計であるが、これもいたずらに爆発と炎に終始するでけでなく(もちろん、ハリウッド風味のフェティシズム的爆発シーンの多用は見受けられるものの)、きちんと船団と船団への類焼、風による拡大といったものが、総指揮官の視点から全体の陣立てに広がっていく様子が分析的に描かれている。

 物語をハリウッド好みに仕立てるために、ストーリーの組み立てや火薬の使用(爆発性の火薬が文献上最初に登場するのは唐代のことで、それより400年以上前の赤壁の戦い当時の火薬にあれほどの爆発性があったとは信じがたい)など、いろいろとアナクロニズムが目立つ点はあるものの、それでもジョン・ウーの正史へのこだわりが伝わってくる作品になっており、単なるハリウッド風に堕することのない上質のエンターテインメントと言えるだろう。
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