趣味の迷宮 ~LABYRINTHVS AD PARNASSVM~

作者Tiberius Felixの迷宮的な趣味に関する雑記帳。 主に音楽、映画、読書、語学、グルメなどの感想・論評を中心に、興味の赴くまま無秩序に迷宮的に書き綴っていくつもりです。

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ある公爵夫人の生涯

 「ある公爵夫人の生涯」という映画を見てきた。

 舞台は18世紀末のイングランド。スペンサー伯爵家の令嬢であった主人公は、デヴォンシャー公爵に嫁ぐが結婚生活は幸福とはいかず、若きホイッグ党議員のグレイ(のちの首相)と浮名を流し、一児をもうけ、公爵の愛人と3人で同居しつつ社交界に君臨したという、伝説の公爵夫人の物語である。

 なかなかにほろ苦い設定の映画であるのだが、主人公の公爵夫人、夫の公爵、その愛人、そして主人公の情人と、あらゆる登場人物が闘争と葛藤を繰り広げつつも最終的にはあらゆる妥協を駆使しつつ本当に欲しいものは手に残すという、いわば大人の知恵の結晶のような物語である。

 塩野七生の著作に、確かマキァヴェッリの言葉として紹介されていたように記憶しているが、「妥協は、現実主義者の間で成立する最高の芸術である」というような言葉があったが、この映画は妥協と偽善の芸術的に効率的な運用によって利害関係者全員の幸福の最大化を得た事例として、大いに学ぶところの大きい映画だと思う。
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