趣味の迷宮 ~LABYRINTHVS AD PARNASSVM~

作者Tiberius Felixの迷宮的な趣味に関する雑記帳。 主に音楽、映画、読書、語学、グルメなどの感想・論評を中心に、興味の赴くまま無秩序に迷宮的に書き綴っていくつもりです。

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クレタの迷宮、あるいは3,500年の時間の重み~迷宮的旅行記第8章(4)

 翌朝は5時起きで、朝1の飛行機でクレタ島に向かう。

 クレタ島へは普通、夜行の客船で9時間の船旅をするのが定番らしいのだが、船酔いを恐れる私はあえてアテネから飛行機で行くことにしたのである。

 小さなプロペラ機に乗り込んで、コバルトブルーのエーゲ海とそこに浮かぶ島々を眼下に眺めつつ、1時間強のフライトでクレタ島にたどりつく。

 飛行機のタラップを降りて、出口までのバスに乗り込むと、若い白人男性が日本語で話しかけてきた。「日本の方ですか?」

 何でも、彼はUS Navy所属の軍人で、今年の春先まで横須賀基地に勤めていたのだそうである。
 日本人の彼女に日本語を教わったそうで(語学習得の最高の方法に違いない;笑)読み書きは勉強中でひらがなくらいしか読めないが、会話ならば代替困らないという(日本人の感覚からすると読み書きができないのに会話ができるという方が驚きであるが)。

 せっかくなので市内まで行動を共にすることにして、空港から市内行きの路線バスに乗り込んだ。バスの中で神奈川県居住者同士のローカルネタでもりあがっていたところ、どうやら市内の中心部を乗り過ごした模様で、いつまでも降りようとしない外国人観光客を不審に思ったのか、運転手氏が英語で話しかけた。"Where are you going?"

市内中心部の広場まで行く、というと、案の定、それはもう過ぎてしまったからすぐ降りるべきだ、といわれ、次の停留所でとりあえず降りる。場所がすっかりわからないので、諦めてタクシーに乗り、目的地にたどり着いた。

 彼はこれからホテルに荷物を置きに行くというのでここで別れ、私はクレタ文明の出土品を集めたくれた考古学博物館へと向かった。

 ところが行ってびっくり、なんと博物館は大規模修繕で閉鎖中とかで、本当にハイライトだけを集めた仮設のプレハブの展示場だけしか見ることができなかったのである。

 もちろん、イルカの壁画や女性神官の壁画など、世界史資料集に乗るような有名な作品は見ることができたのだが、やはり大半は見れなかったと思うと、残念だ。

 とはいえ気を取り直して、やはり島だけに美味しい魚を味わえるであろう魚料理の得意なタヴェルナへと向かう。

 まずはレツィーナとギリシアサラダを注文する。
 レツィーナというのは松屋にの香りをつけた白ワインで、独特の風味が心地よい。
 ギリシアサラダは、キュウリ、トマト、たまねぎを豪快にざく切りにして、フェタチーズを乗せ、塩コショウにオリーヴオイルで味わうサラダである。私はかねがね、クレタのオリーヴオイルがいかに濃厚か、という話を聞いていたので、どれほど濃厚な香りが楽しめるのだろうか、と期待に胸を膨らませていたのだが、実際食べてみると、まぁ価格の問題もあるのかもしれないが、知人経由で手に入れたトスカーナのこれまたとても濃厚な至高のオリーヴオイルの風味に「匹敵する」という水準にとどまっていた。うまいことには変わりないのだが、少々期待に胸を膨らませすぎていたようである。

 続いて、タコの足のグリルを注文。
 タコの足丸ごと一本をかまどでカリッと焼き上げ、塩とオリーヴオイルにレモン汁で味わう。
 シンプルながら、しこしことした新鮮なタコの食感が心地よい。

 昼食をたっぷり楽しんだのち、いよいよクレタのメインイヴェント、クノッソスの迷宮の遺跡に向かう。(続く)

 
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