趣味の迷宮 ~LABYRINTHVS AD PARNASSVM~

作者Tiberius Felixの迷宮的な趣味に関する雑記帳。 主に音楽、映画、読書、語学、グルメなどの感想・論評を中心に、興味の赴くまま無秩序に迷宮的に書き綴っていくつもりです。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

今に生きる古代の慣習、あるいは水増し????~迷宮的旅行記第8章(8)

 ホテルを出て、伝統的なタヴェルナが軒を連ねるプラカ地区へと向かう。

 地球の歩き方で評判がよかった、その中の一軒に入ってみる。

 期待通りのアテネの伝統料理が並んでいて、まずはムサカ、それからラムのスヴラキを注文。

 ラムにはやはり濃い赤ワイン、と、ハウスワインの赤を合わせて注文した。
 デキャンタに入ったハウスワインを一口飲んでみると……やたらに軽い。
 ギリシアの赤ワインといえばボルドーがライトワインに思えるかのようなズシンと重いものしか飲んだことがなかったのだが、こういうワインもあるのだろうか。
 もう一口飲んでみる……やはり軽い。軽すぎる。
 
 ……どうやら濃厚なワインの水割り(!)のようである。

 それでもそれなりに飲めてしまうのがギリシアワインのすごいところだ。
 日本でこれをやったら水増しとしか思えないのだが、ギリシアで出てくると、不思議と古代の習慣が今に息づいている、などと感激してしまう(笑)。

 そうこうしているうちにムサカが運ばれてくる。ムサカは、日本で食べるとどちらかというとトマト風味が効いている印象であるが、本場の味では、トマトはかすかな風味という程度で、ベシャメルソースのぽってりした味わいの方が勝っている。子のぽってりした味わいが、軽い水割りワインとなかなか相性が良かった。

 続いてラムのスヴラキの登場である。

 やはり何千年もラムを食べ続けてきただけあって、焼き方が実にうまい。ラムならではの柔らかさ、羊らしいパワフルな香ばしさ、炭火焼ならではのカリッとした表面にジューシーな中身、という具合の芸術的な焼きあがりである。

 これにはやはり、水で割らないずっしりと重い赤がほしいところである。ラムなので水割りの軽いワインでもまぁそれなりに行けなくはないが、やはり羊のパワフルなうまみには同じくらいパワフルなタンニンが欲しいところである。

 水割りのワインでは大して酔うこともなかったので、少々飲み足りない気分であった。
 食後ホテルに戻り、ミニバーでウゾのミニボトル(こちらは適量、ほぼワンショットであった)を食後種として楽しんで、そのまま眠りについた。

 翌朝、今度もツアーで、デルフォイの遺跡に向かう。(続く)
スポンサーサイト

コメント

ドイツでは夏のテラスで、ワインを炭酸水で割る「ショーレ」は定番でした。

ムサカ、スヴラギの美味いのは日本ではお目に掛かったことがありません。貴重な体験でしたね。

  • 2009/07/06(月) 11:18:29 |
  • URL |
  • gramophon #mQop/nM.
  • [ 編集]

>gramophonさん

白ワインのソーダ割り「スプリッツァー」は定番ですが、ドイツでは「ショーレ」というのですね。

そういえばウィーンでも白ワインを炭酸水で割ったものが出てきました。あれがショーレだったのでしょうか。

ムサカはともかく、スヴラキは羊を食べなれない日本人にはなかなか本場のレヴェルへの道のりは長そうですよね。

  • 2009/07/06(月) 20:46:24 |
  • URL |
  • Tiberius Felix #-
  • [ 編集]

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://tiberiifelicis.blog10.fc2.com/tb.php/568-9e8ebe32
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。