趣味の迷宮 ~LABYRINTHVS AD PARNASSVM~

作者Tiberius Felixの迷宮的な趣味に関する雑記帳。 主に音楽、映画、読書、語学、グルメなどの感想・論評を中心に、興味の赴くまま無秩序に迷宮的に書き綴っていくつもりです。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

芸術三昧~迷宮的旅行記第8章(12)

 翌日は日曜日であるので、昨年も訪ねた例の聖なる巡礼者の三位一体教会を訪ね、古式ゆかしいラテン語のミサに参列する。今年から、演奏されるミサ曲の演目リストが配られるようになったようで、当日の演目はラッススであった。

 石造りの聖堂に響くルネサンス・ポリフォニーのミサ曲は荘厳この上なく、おのずと信仰心を掻き立てられる。トレント式の恭しい司祭の所作と相まって、ミサの儀式は芸術的に美しい。もしも(以下略)。やはりラテン語こそ、宗教儀式にふさわしい言語といえるだろう。きっと、今後ヨーロッパを訪ねるときは、必ず回勅Summorum Pontificumに基づくラテン語トレントミサの教会を訪ねてミサに参列することだろうと思う。

 ミサの後、ボルゲーゼ美術館を訪ねる。

 ベルニーニの傑作彫刻の数々と、古代彫刻のコレクションで名高い美術館である。

 やはりベルニーニの作品は圧倒的なリアリティを持っている。

 「ダフネ」の、まるでモッツァレッラ・ブッファラのような白く輝く大理石の肌理、まさに人間の肉そのものの柔らかそうな質感、すべてが緻密この上ない。

 「プロセルピナをさらうプルートー」の、プルートーの指のプロセルピナの体への食い込みの表現の凄まじさ。「アポロとダフネ」の、ダフネの柔らかそうな皮膚の質感。やはりベルニーニは人類史上有数の天才の一人といえるだろう。

 古代芸術では、彫刻の数々も素晴らしいが、やはり大広間の床一面を飾る剣闘士のモザイクのすごさは比類がない。

 じっくりと芸術作品の数々を堪能して、ボルゲーゼ美術館を後にし、今度は国立エトルスク博物館へ向かう。

 残念ながら同博物館は改修工事中で、ごくさわりの者だけを展示していたのだが、それでもエトルリアのアルカイックスマイルをたっぷりと味わわせてもらった。まぁ、よしとしよう。

 続いて、ローマ歌劇場を訪ね、レオンカヴァッロの「道化師」を鑑賞する。(続く)
 

 
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://tiberiifelicis.blog10.fc2.com/tb.php/572-a5cf611e
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。