趣味の迷宮 ~LABYRINTHVS AD PARNASSVM~

作者Tiberius Felixの迷宮的な趣味に関する雑記帳。 主に音楽、映画、読書、語学、グルメなどの感想・論評を中心に、興味の赴くまま無秩序に迷宮的に書き綴っていくつもりです。

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続々・ナポリ満喫~迷宮的旅行記第8章(16)

 カポディモンテ美術館は、ナポリの北側にそびえる小高い丘の上のかつてのナポリ王の宮殿だった建物に絵画コレクションをおさめた美術館で、ゴシックの祭壇画から近現代の作品まで幅広いコレクションをそろえている。

 目玉は何と言ってもカラヴァッジョの「キリストの鞭打ち」で、彼にしか出しえないライティングの妙で猛烈な迫力の作品に仕上がっている。
 やはりカラヴァッジョは別格だ。カラヴァッジョの奥に、カラヴァッジョの影響を受けた作品が並んでいたが、何やら美空ひばりの「川の流れのように」をカヴァーする演歌歌手の歌を聴いているようで、頑張っているのはわかるし、実際上手い絵ではあるのだが、やはりカラヴァッジョは圧倒的な別格なのだ、ということを強く再認識させられる結果に終わっている。

 カラヴァッジョの強烈な印象に圧倒されて美術館を後にした私は、再びサンタ・ルチア方面へと歩みを進め、ナポリ1の老舗というカフェを訪ねた。

 ナポリは小さなお菓子が美味しいことでも有名だそうなので、ミニ菓子5種盛り(!)とエスプレッソ・ドっピオを注文。
 名物のババ、なぜかパレルモ銘菓カンノーロ、さくらんぼのタルト、チョコレートケーキ、ミントの効いた砂糖コーティングのスポンジケーキ、と、どれもナポリらしいパワフルな風味で、甘味も強烈である。日本人にはちょっと甘すぎるものの、ブラックのエスプレッソに水があればちょうどよいくらいである。こうした濃厚な菓子はナポリの強烈な日差しの中で味わうと非常に心地よく、気候に合っている気がする。

 すっかり満足した私はすぐそばの地下鉄駅から地下鉄に乗って中央駅を目指したのだが、その電車の中に、昼間見てきた数々の彫刻のような端正な面立ちの美女が乗っていて、本当に生きて動いている彫刻のようで、旅の恥はかき捨てとばかりについつい目線はそっちの方へ(苦笑)。
 いやはや、イタリア旅行も6回を数えるのだが、これほどまでにギリシア的均整のとれた美しい顔立ちの美人にはついぞお目にかからなかった。女神のごとき美貌の持ち主も、いるところに入るのだな、と妙な感慨を抱いているうちに地下鉄は中央駅にたどり着き、この官能に満ちた町の余韻に酔いながら再びAvieでローマへと向かったのであった。(続く)
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